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Senryu contest result

★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★
青少し残し静かに老いてゆく
備瀬ちゃくし
川畑めぐむこ
草花も人間も・・・・。
イクロウ
どんなもんでしょうか。
睦悟朗
青少し残る自覚が余裕につながっている。
玉江
そうですね とても安らかな気持ちになりました
そのまま味わえる句ですね。もっとも私の場合は『赤』ですが。
清子
わたしはこの青は、青くささとうけとりましたが、老いてもどこに残っています。また冷静さを表す色でもありますね。どちらかしら?
順子
いくつになっても無色にはなりません
羽田義則
身体は老いてゆくが心の中はけがれないものを残している。
矢島高綱
まだ青年の気持ちをわずかに残しながら、老いていってしまう悲哀を感じます。
★ ★ ★ ★ ★ ★
覚悟したその瞬間の空の青
田村ひろ子
郁子
迷いが晴れたとき空を見上げると青でした。前進あるのみ。
睦悟朗
覚悟=決断?決意? いずれにしてもようやく広い青空が目に入るようになった。
森下綾子
空の青凛と覚悟が相乗効果ですね。
黒川利一
人間の強さ、色にたとえれば青かな。
青い空は、無窮と信じて。
瑞樹くらら
どこまでも深く広がる空の青
★ ★ ★ ★ ★ ★
青春の曲がり切れない急カーブ
神田良子
イクロウ
急カーブに一票。
酒井啓三
これが青春だ!
井蛙
これぞ青春。
備瀬ちゃくし
平易な言葉で勢いがある
若山かん菜
若さゆえの無鉄砲さや疾走感があります。 急ブレーキの音が響いてきます。キキーッ。
そう花
若さを振り撒いていく青春のバイク
★ ★ ★ ★ ★ ★
剥がしてゆけばきれいな青があらわれる
村井広子
青への期待。
中川 千都子
そう信じて剥がし続けている。
イクロウ
敵だと思っていたのが実は本当の味方だったりする。
黒川利一
心の根元にあるもっともピュアーな青。
玉江
剥がす作業はきっと辛いことだとは思うのですが  それでもアナタは続けるのでしょう
街中 悠
雑念など消してゆけばきれいな心があらわれる。
★ ★ ★ ★ ★ ★
黙りこんだ二人に青が横たわる
松原房子
うまく取り除いてくださいね。
ええ一
横たわる青は、若さ故の葛藤なのだろうか・・・
睦悟朗
ときめきが消えた、この先は破局?
湊圭史
青空は気持ちよい晴々した気持ちと自動的に結び付けられそうですが、この「青(空)」にはどこか重いものが感じられます。「二人」が「黙りこんだ」のは何故だろう? ドラマ性のある句です。
伊藤晴代
無口な二人で若かったのね。
★ ★ ★ ★ ★
紙ピアノ ソラと叩けば青い音
彰子
人差指で軽く叩けば青い音・・・白魚の指から醸し出される 透明な旋律が聴こえてきます。
山下和音
紙ピアノ、なつかしい。青い音もいい。
湊圭史
青、空、ドレミの「ソラ」のイメージと言葉遊びの展開は頭に浮かびますが、ピアノ、それもただのピアノではなく「紙ピアノ」を設定したところに構成力を感じます。紙ピアノの白黒、聞こえない音の幻聴、すべての言葉がうまく響きあった句ですね。
寺岡祐輔
紙ピアノに空は青いといわせる巧みさ。ほのぼのとした余韻。非凡な句。
丸山 進
楽しいピアノのメルヘン。
★ ★ ★ ★ ★
青い空 全部無かったことにする
須川柊子
中嶋安子
何もない澄み切った青空を見ると、まぁいいか、、と思えてくるから不思議です。
寺岡祐輔
青空の句が多い中で、青い空が持つイメージをトータルでとらえきっている。
大西俊和
夜になると無かったことにしたことが、次々と・・・
石原てるみ
清々しい決意。
順子
身も心も爽やかに
★ ★ ★ ★ ★
パレットに残った青を搾り出す
大西俊和
中川 千都子
これがとうとう最後の青。
酒井啓三
どうしてこうも青ばかり減るのでしょう?
井蛙
青をくれ、青が足りない!
湊圭史
色は感情とつよく結びついているところがありますね。絵を描く人ならよくある行為なのかも知れませんが、「搾り出す」と書かれると、出てくる青には強い念がこもっている、剥き出しの感情といった印象があります。
じゅんいち
自画像も青を入れなきゃ可愛想
★ ★ ★ ★
早熟なリンゴに青い傷がある
ええ一
蓮子
傷があってこそ、うまくなる。
植村佳子
何か ヒンヤリする句ですね
うらら
早熟なリンゴと青い傷、なまなましいですね。
流郷貞子
★ ★ ★ ★
身の内の青い葉っぱを持てあます
うらら
中川 千都子
気がつけば内側に茂りすぎていて、重い。
「身の内の青い葉っぱ」の把握がいいだけに「持てあます」の類型的饒舌が惜しいと思ったが、それでも気になる一句としてここに推した。
森下綾子
純粋な心はいくつになっても大切だと思う。
野原 萌
けっこう邪魔なんですよね。デモ捨ててしまえば私でなくなりそうで・・。
★ ★ ★ ★
沖縄の悲しみ沈む海の青
西山 輝
山口一雄
沖縄の青い海、まだテレビでしか見たことはありませんが、哀しみの沈む沖縄の海はどんな青に見えるのだろうか。
神田良子
沖縄の海はほんと真っ青。その中に悲しみも凝縮しているのですね。
伊藤晴代
静かな海。想いをはせる負け戦。
流郷貞子
「ひめゆりの塔」のゆかり
★ ★ ★ ★
ヒリヒリと青いところが邪魔をする
川添郁湖
村井広子
まだまだお若い
須川柊子
邪魔な時もありますが、羨ましい時もあります。
田村ひろ子
安易に妥協しない心も残ってるのですね。
郁子
ワルにはなりきれませんでした。
★ ★ ★ ★
ストローで吸い上げている青い夢
石原てるみ
若山かん菜
青い夢は水に溶けるんですね。 飲んだら青い夢に心地よく酔えそうですね。
瑞樹くらら
軽くて爽やかな夢のようですね
街中 悠
ストローで吸い上げるという発想がとてもユニーク。
羽田義則
夢の中でもやはり青春を追いかけている。
★ ★ ★ ★
うちがわが青になったら眠ります
郁子
私と気持がリンクしました。
怒気を含んだ赤色が、少しずつ青色になるまでの時間経過に、後悔やら反省やら泡立つものがあって眠れそうにない。しかし、夜明け前のしじまで、ようやくうちがわは青になり、心地よい睡魔が訪れる。おやすみなさい・・。
うらら
透明な青ですかね。
maintenance2
うちがわが青ってと想像してしまう。
★ ★ ★ ★
青い鳥出て来い自動販売機
小野善江
まさと
いたるところに設置されている自動販売機ですが、深夜の繁華街で青い鳥を出そうとしている若者の集団をよく見かけます。
備瀬ちゃくし
ええーさんですかねー?おもろい!
若山かん菜
すばらしいマジックです。自動販売機から青い鳥という 見つけがよいです。
幸生
愉快ですね、飛び出してきて肩に止まって欲しいですね。
★ ★ ★ ★
ろうそくの青い炎に見透かされ
若山かん菜
川畑めぐむこ
全く、同感です。
寺岡祐輔
ろうそくの青い炎には神が宿っているように思える。その前で偽りの心は持てない。
瑞樹くらら
ろうそくの青い炎も揺れる
矢島高綱
その通りですね。気のないふりをしていても、あなたの本心は「好き」と言っていますよ。
★ ★ ★
青い慟哭自分史に書き足しておく
順子
めざし庵
ちゃんと書き足しておかないと忘れちゃうからね
山下和音
悲しい自分史・・・。
うらら
青い慟哭、インパクトがありますね。
★ ★ ★
青空に居場所がないか昼の月
田中 女里
須川柊子
夜になるまで待ちます。
じゅんいち
お呼びじゃないのに逃げ出せない、この間の悪さ。
神田良子
青空に目立たないと思ってる昼の月。ちゃんと自己主張してます。
★ ★ ★
恋をしてほてりの増した青林檎
飯島章友
中嶋安子
青りんごが、ほんのり赤くなっていく様が目に浮かびます。
神田良子
初々しさが漂う句だなと思います
坪井篤子
子供だ子供だと思っていてもいつの間にか大人っぽくなっている。親は我が子が恋をしているなと感じる瞬間がある。
★ ★ ★
ひんやりと素足に青が満ちてくる
中川 千都子
ええ一
「うちがわが青になったら眠ります」とどちらにするか迷った。寒色の青がこの句にぴったりで、説得力があると思った。
maintenance2
「素足に満ちる」という表現がいいですね。
真崎翔龍
ああ! 快感
★ ★ ★
軍艦のここにも青い蒙古斑
よくぞ見つけられましたね。
彰子
軍艦の勇姿と青い可愛らしい蒙古班との取り合わせが斬新で 表現として魅力的です。
大西俊和
軍艦にはくっきりと蒙古斑がありそう
★ ★ ★
確かめた青信号に騙される
神田良子
中嶋安子
青になったから、渡ったのに、、、。
苑子
思わずプッと笑えました
山口一雄
小学校では信号を守ることを教えられたのに、大人の世界では通用しないこともあるようです。
★ ★ ★
どこまでも青であろうと思う空
山口一雄
街中 悠
信じ切る気持、そして誇りを感じます。
公子
いろんな青に会える空
真崎翔龍
どこまでも青でありたいです
★ ★ ★
藍染めのブルーへ静かすぎる午後
まさと
ええ一
インディゴブルーが、午後の静寂とよく合っている。
大西俊和
孤独は藍色をしていますね
★ ★
青い芽赤い芽みんな私がまいた種
鎌田やす子
順子
責任転嫁はいけません
幸生
ほんと、その通りですね。自分で育てるか摘み取るかそれが問題ですね。
★ ★
陰干しの青春ひょいと羽織る秋
街中 悠
須川柊子
ひょいと羽織るなんて、ステキです。
野原 萌
陰干しの青春か。うんうん、まだ秋ですものね。
★ ★
青く深くただたんたんと川流る
蓮子
飯島章友
作者の意図する・しないに関わらず「ただたんたんと」とひらがな書きにしただけで不思議なリズムのオノマトペ(音喩)になった。上6ながら下5をきっちり文語でシメている。無理なく技が決まっていると思う。 みえみえな川柳的上手さを感じないのが好感。
田村ひろ子
そのように流れていきたいですね
★ ★
命とや遙かな記憶青い水
黒川利一
小野善江
もはや私の命も遥かな記憶となってしまった・・。
流郷貞子
生命は海の水から
★ ★
青い願い叶って雨の街で逢う
瑞樹くらら
苑子
逢えてよかった
坪井篤子
青い願いが良い。若さや一途さが出ている。
★ ★
追っても追っても私の青い鳥
流郷貞子
山口一雄
追えば追うほど、青い鳥は遠くに去っていくようです。
森下綾子
人生思うように行かないね。
★ ★
青い空から落ちて来る偏頭痛
森下綾子
村井広子
真っ青な空はなぜか落ち着かない
坪井篤子
言い得てる。同感同感。
★ ★
青を失い干からびていく背中
大西俊和
玉江
目をとじて下さい。ホラ森から湖から青の香りです でかけませんか?
石原てるみ
寂しい・・・。
★ ★
私の心の青はもっと濃い
須川柊子
清子
「心の青」とはどんな気持ちを表しているのか想像をかきたてられます。青ってそんな色ですね。
いつまでも青春真っ盛り
★ ★
花園の秘密は青い舌を持つ
彰子
めざし庵
ひらひらと蝶々は赤い舌を持つ
飯島章友
「花園」と「青い舌」の取り合わせが絶妙。ここまで表現して過剰に感じないのは川柳というジャンルの特質か。
★ ★
身体の青いところを押してみる
黒川利一
そこだけ体温が少し低い。押すと、通奏低音が流れる。これが私の優しさを形作った悲しみの調(しら)べです。
羽田義則
青春を思い出すところが残っている。
★ ★
残酷なまでに明るい空の青
まさと
そう花
落ち込んでいる心とは裏腹に空は何処までも青い
真崎翔龍
時には恨めしい時もありました
★ ★
プチ家出青いドラマを捨てにゆく
うらら
山下和音
青いドラマが見てみたい。
自画像に足りなくなった青絵具
飯島章友
蓮子
いっぱい いろんなことがあったのでしょうね。
時々は空の青さに目を細め
井蛙
川畑めぐむこ
すばらしい青空にやさしくなれそう。
抗えず溺れてしまう青がある
中川 千都子
じゅんいち
ペルシアンブル-、コバルトブル-、群青、紺碧・・・襲い来る神秘の色
水平線に行ってみたいな空と海
流郷貞子
伊藤晴代
一度くらいは行ってみたいと思っておりました。
天空にとどけ静脈浮く双手
田村ひろ子
丸山 進
どん底から希望への祈り。
風紋へ青いりんごが落ちている
一葉
村井広子
青春時代落としたものは、いっぱい。
青い空ナイスショットがかけ抜ける
そう花
石原てるみ
スカットする!
落ちたのか落とされたのか青い柿
玉江
まさと
猛暑の影響か今年は例年になく青い柿が市場に出回っています。
いつか飛ぶために地を這う青い虫
ええ一
備瀬ちゃくし
青虫を見直しました。頑張れ!
里の秋 青大将に迎えられ
坪井篤子
めざし庵
里山で迎えられたのは若大将?
青色を足すと弾み始める空
街中 悠
飯島章友
こういう表現が出来るのは川柳の強み。まずはこの表現自体を素直に楽しみたい。 その上で思ったことがある。かつてわが国は土地への過剰投資で弾けてしまったが、空とて青が過剰になっては弾けてしまいそうだ。
少しずつ夢捨て青にひそむ僕
睦悟朗
苑子
「青にひそむ僕」に悲壮感がなくて救われます
この森を越えて青空引き寄せる
真崎翔龍
矢島高綱
この森の難関を超えれば、目の前に青空が広がることをあなたはきっと分かっていましたね。森をやっと超え「どうだ!」という気持ちが心地いいです。
ジェラシーの青塗りたくり正気です
森下綾子
グチャグチャに塗れば、スッキリ
青い鳥気づいた時に飛んでった
中嶋安子
公子
又会えますように!
蝶々は見向きもしない青い薔薇
じゅんいち
井蛙
蝶々が発生した時、青い薔薇は無かった。
溢れないようと海を覆う青
平井美智子
小野善江
絵画的
目ん玉に青塗りつけ青空だと云う
湊圭史
無邪気な悪戯っ子のような見え透いた嘘がなんとも痛快で奇妙な世界。
あ だんなの歯ぶらしだった青くなる
郁子
まさと
これは一大事。
出番待つ青いトマトの小競り合い
片山和代
植村佳子
滑稽でいて 悲しい。
点々と青を零して歩く空
山口一雄
野原 萌
青を零すのは風でしょうか?神様でしょうか?イエイエ、心の隙間に青を零して心を青空にするのでしょうか。
青い渦悲しいことが一つあり
黒川利一
小野善江
悲しみは渦まくように感じられます。
あれやこれ話のはずむ青ぶどう
坪井篤子
彰子
青という題でブドウの粒粒をあれやこれの話とは。 恐れい入りました。
青信号何故か止まって足を見る
じゅんいち
公子
このまま進んで良いのかな、と不安になる
青い夜ひとりぼっちの細い影
川添郁湖
植村佳子
二人にとって 青色の意味するものは?
水がめに青空映し海を恋う
村井広子
酒井啓三
開放感への憧れか。
窓のない部屋で叫んでいる青よ
小野善江
~ ~ ~ ! 叫ぶ!
真っ青な空に私も右習え
苑子
蓮子
濁りない空に励まされて、私もガンバ!
攻防の末群れを離れた青い鳥
片山和代
郁子
青い鳥はハチドリ?
想う人あり ブルー漂う秋の隅
野原 萌
そう花
ひた向きに届けたい想いも、秋の空の様にはスッキリゆかないものだ。
瞳をそらす月がとっても青いから
松原房子
清子
「残酷なまでに明るい空の青」と最後まで迷いました。わたしにとって青い月は、見つめてしまう美しさですが、「瞳をそらす」という発想・表現に惹かれました。
青タンが残したものは愛と憎
田中 女里
愛されている証拠ですね

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