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Senryu contest result

★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★
かごめかごめそのうちみんないなくなる
坪井篤子
山下和音
最後のひとりは、それからどこへ行くのでしょう。
黒川利一
石の墓標は松本君か平野君か・・・そしていつか私も。
大西俊和
それでも時間は流れ続ける
神田良子
いつまでも遊んでいると、気づけば誰もいない。遠い昔そんな風景があったようなきがする。
寺岡祐輔
写真に漂う寂寥感のとらえ方として出色。
真崎翔龍
まる です
野原 萌
空も石も変わらねど・・・かごめかごめの恐ろしさ。 人の気配を感じさせない写真。ぴったりのイメージだ
順子
誰も知らない世界へ・・・
★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★
方舟は去って一族立ち尽くす
小林康浩
山下和音
玉江
イメージ吟とは、こうゆう句のことなんですね。なるほどねえ と 何度もうなずいてます
田中 女里
方舟に乗らなかった一族の気概を感じる
ひよこ
一瞬に句のイメージが脳裡を走りました
石原てるみ
方舟の再来はあるのだろうか?
丸山 進
そんな神話か伝説がぴったり。
寺岡祐輔
「方舟は去る」という思いもよらぬ着想。そして、この風景のとらえ方の的確さ。
平井美智子
(取り残された感)が方舟というイメージにぴったり。
★ ★ ★ ★ ★ ★
人間よ声を出さねば石になる
小野善江
村井広子
沈黙は、金とは言うけれど。
神田良子
怖いですね。ほんと石にされそう。
丸山 進
引きこもりなど孤独な現代人への警鐘ですね。
湊圭史
「人間よ」とはちょっと大げさですが、切迫感があって引きこまれました。断言の力があります。
矢島高綱
きっとこの石たちは、魔法使いにより石にされてしまったのでしょう。その無念さに、立って眺めているだけでなく何か行動を起こさなければ物事は変わっていかない、という呼びかけを感じました。
一葉
石たちは何かを語りたそうですね 一葉
★ ★ ★ ★ ★ ★
倒れたら大きな空がありました
睦悟朗
石だって、立っているのは自然ではない。まして人間、たまには大の字になって空を見上げたい。
倒れることもまた楽し
中川 千都子
巨大な石たちとどこまでも広がる青空。雄大で気持ち良い句!
石原てるみ
吸い込まれそうな大空!
湊圭史
あっけらかんとした感じでいいですね。教訓っぽく読まずに、1行のお話として楽しみたいです。
うらら
発見です!コロンブスのたまごですかね。
★ ★ ★ ★ ★ ★
くすぐってドミノ倒しをはじめよう
つぐみ
山口一雄
一度くすぐってみたくなりました。
maintenance2
発想が面白い
田中 女里
私もしてみたい
若山かん菜
ドミノ倒しがくすぐって始まるのがほほえましいです。 スケールの大きい、ある意味とりかえしのつかない ドミノ倒しの音が聞こえてきそうです。
郁子
そうですね。
苑子
★ ★ ★ ★ ★
抱き合って二人は石になりました
平井美智子
山口一雄
もう誰にも邪魔されることはない。
備瀬ちゃくし
もう誰にも邪魔されず永遠の愛。忍ぶ愛? 胸にじーんときました。
中嶋安子
石になって、永久の愛を誓い合う、、のですね。。
まさと
時には憎しみ合って石になる場合もあるようで。
一葉
人間の化身に思えますね 一葉
★ ★ ★ ★ ★
天と地に過去と未来を組み立てる
備瀬ちゃくし
過去と未来を組み立てたら現在になるのかも?
森下綾子
この雄大さ
じゅんいち
過去と未来、いつも知りたい重大事
悠久の地に当に過去、現代、未来を組み立てています。
順子
スケールが大きくて好きです
★ ★ ★ ★ ★
静かな叫び残されたものたちよ
街中 悠
蓮子
心して、生きよ!と
大西俊和
沈黙と言う叫び
らき
不思議な石の置き方と歴史が重なるような映像。叫び、という言葉に共鳴しました。
羽田義則
落胆に浸るばかりでは、いざ前に。
田村ひろ子
無言の叫びが語るものは・・・。
★ ★ ★ ★
向き合えぬままで重さを分かち合う
苑子
向き合えぬがいい。
彰子
情況の精神的な心がひしひしと伝わってきました。
中嶋安子
向き合えなくてもいいんです。おんなじ方向を向いているだけでも、、。
野原 萌
こんなにも素直に深くイメージを発展できる方の感性。羨ましいです。切なさもあり一番好きな句です。
★ ★ ★
風流る ここにもひとつ夢の跡
村井広子
街中 悠
どんな夢があったのでしょうか。風だけが知っているのでしょう。
田村ひろ子
どんな夢だったのでしょう。風は知っているのでしょうね。
湊圭史
芭蕉の句をふまえて、ということですね(去来の句、ここにも一人、も入っているか)。「風流る」で時空が広がって、イメージ吟のイメージが活きていると思います。
★ ★ ★
ご同輩いざ歌われよ踊られよ
順子
川畑めぐむこ
同輩の気楽さ。
清子
巨岩たちの宴を想像すると楽しいです。動かないはずの岩たちのホッとするような酒席…。
寺岡祐輔
この沈んだ空気を打ち破るには、歌って踊るしかなかろう。
★ ★ ★
転がってやっと見つけた安住地
神田良子
転がって、初めて見えるものもありますね。
中川 千都子
言われてみれば、どの石もなんだかホッとしているように見えます。
郁子
★ ★ ★
忘れたい過去に立ってる重い石
寺岡祐輔
若山かん菜
大きなしこりとなっている過去でしょうか。 石も長い年月をかければ少しずつ風化していきます。 そんな未来への希望も想像できます。
前向きだからこそ、引きずらずそこに置いたままにしてあるんですよね
街中 悠
こんなに重い石が立っていれば過去は忘れられない。
★ ★ ★
瘡蓋を剥がせば春のカレンダー
うらら
備瀬ちゃくし
秋、冬を耐えて前向きに生きる「春のカレンダー」がいいですね。
坪井篤子
やっかいな瘡蓋だが、剥がせばその下に春の息吹が聞こえる。やらねばならい事への一歩前進と捉えれば希望に繋がる。
ええ一
イメージから、一番離れていると思って・・・
★ ★ ★
あの夏の傷を抱えている大地
平井美智子
清子
「夏の傷」がいい。永遠に岩になっても残ってる傷は何かしら?
瑞樹くらら
ただ静かに抱え続けている大地
田村ひろ子
大地のあちらこちらに傷を残しながら流れゆく時代。
★ ★ ★
石にされた王子様ってどれかしら
ええ一
山下和音
maintenance2
ゆっくり探してください。
矢島高綱
巨大な石とその間の人を見ると、そんなメルヘン的な思いにさせられます。石の微妙な違いを探し回っている人、自分の恋を探しているようにも見て取れます。
★ ★ ★
神さまが遊びつかれてそのままに
彰子
幸生
ほんと、そうかもしれませんね。 幸生
らき
こらーっ、神様だからってサボってんじゃありません!ちゃんと「お片付け」しなさい! なんてね。 神話のおまけバージョン、ですかね?
丸山 進
不思議な石と長い時間の謎が分かりました。
★ ★ ★
メドゥーサが悪さしたのか 石の群
田中 女里
小野善江
メドゥーサがユニークです。
らき
本当は石にされた人間じゃないのに、おちゃめなメドゥーサさんの一面、見っけ。
そう花
しばし神話の世界に浚われた。
★ ★ ★
陽を浴びて石の冷たさ温かさ
まさと
中川 千都子
その時々の心に伴って冷たくも温かくもなる石。
須川柊子
いつも温かくいたいのですが、そうも行きません。
神田良子
陽が昇れば冷たい石も徐々に温かくなる。
★ ★ ★
呑みますか堅い話しは止めにして
植村佳子
川畑めぐむこ
かたい話のあとの和やかさ。
森下綾子
時には柔らかさも必要
坪井篤子
そうそう。こうでなくっちゃ~。
★ ★ ★
中心にどっしり父がいた平和
睦悟朗
玉江
ゆるぎない安心感・・・中心になる者の責任大です
それこそが至極の平和ですね
瑞樹くらら
そのときには気づかなかった平和
★ ★ ★
神様が己の化身置いてゆく
羽田義則
植村佳子
それを 人々は 神と崇め 祈りを 捧げるのですね
蓮子
そうかもね。いや、自分かもね。
瑞樹くらら
神秘的な化身
★ ★
愛し合うかたちで石になってゆく
中川 千都子
山口一雄
石になってしまえば愛は永遠です。
酒井啓三
そうだったのか・・・!?
★ ★
砂を吐き僕はだんだん丸くなる
若山かん菜
つぐみ
巨大な石が静かに砂を吐き、やせ細り磨滅するまでの気の遠くなるような時間。 時という風に砂はさらさら流れ、いつしかおだやかな眠り。
田中 女里
私はなかなか丸くなれません。
★ ★
立たされた理由も忘れちまったなぁ与作
郁子
玉江
何をしてこんなに長い間立たされてるんでしょう。お隣は与作さんとか。おかしくて少し悲しい。
なあ与作、オレたちなんで立たされたのか、もう1000年も経っちまって、なんで立たされたの忘れっちまったが、立たされたまま子を産んで、たくさんの孫までできて、オレちも与作んちも大家族になっちまったぜ。
★ ★
あるだけで ただそれだけでいいお空
田村ひろ子
酒井啓三
ずーっとお空を眺めていました。
丹原伸枝
どんな時も空は広く黙ってじっとあなたを私を見ていてくれてるものね…。
★ ★
悠久の宙に恋して石になる
石原てるみ
森下綾子
ロマンを感じます
小野善江
スケールが大きい。
★ ★
集まっても寄り添いいてもなお孤独
瑞樹くらら
中嶋安子
みんながいる中での孤独。 一人でいる時よりも、寂しいよね、、、。
丹原伸枝
どんな時も人は孤独…。だからこそ強くもなれるし人に優しくもなれるのかもね。
★ ★
井戸端会議 UFOを見た見なかった
小林康浩
彰子
事実から離れて、そのものが「何」であるか? 「UFOを見た見なかった」・・・意外性がとても面白いと思いました。
苑子
★ ★
ラララララ生きた証のラブソング
坪井篤子
苑子
真崎翔龍
感じます
★ ★
存在という石の時間を刻んでる
野原 萌
街中 悠
人の時間に比べてはるかに長い石の時間を現在もそして未来も刻んでいく。
うらら
、石の時間は形を変えても永遠です。
★ ★
天と地の狭間で愛は揺れ動く
能津健
愛とはそんなものなのでしょう
野原 萌
動かない石を見て、揺れる人間を感じる目が愛おしい。ちっぽけかもしれないけどイヤだからこそ人間への暖かい応援歌の様にも読める
★ ★
ピカドンはフォークダンスの最中に
丸山 進
コロブチカ踊っていたのにね
大西俊和
そして、時間は停止したまま
★ ★
古代から宇治原くんへ届く謎
もう一度イメージの写真を見直して、架空の「宇治原くん」を捜してみた。いたいた、あの写真の右寄りのひょろ高い石が宇治原くんに違いない。彼のすこし傾いだ身体は、古代からのメッセージの、一言も聞きもらすまいとするユーモラスな姿勢に違いない。「宇治原くん」という名前も、現実的なようで、ほのぼのとする嘘っぽさがいい。
ええ一
宇治原くんに魅せられて選びました
★ ★
安らかな時間を止めたままでいる
須川柊子
このまま、続きますように。
そう花
ふかふかした緑の大地に神秘的な石柱、冷たさは感じられない。安らぎのひと日を過ごして見たくなる
★ ★
誰ひとり譲る気もなく自己主張
ひよこ
黒川利一
バラバラなれど、統一感があり。こんな自己主張なればOK。
自我の塊ですか。意志(石)って言うくらいですから。
★ ★
君だけにそっと教える秘密基地
ええ一
なんて素敵な愛の告白。指輪より嬉しい。
順子
この下に何かが??
★ ★
土になるまで悩みは消えることは無い
大西俊和
蓮子
だから、生きるのでしょう。
矢島高綱
石像に対して、悩みが凍結されてしまったという表現に共感しました。悩みが風化されるまでには、まだまだ長い年月がかかるのでしょうか?
★ ★
故里の墓標に風の吹くばかり
そう花
平井美智子
亡父がいて亡母がいて・・。なんだか懐かしい風景。
うらら
故里は墓標かも。
★ ★
凭れあう 静かに空が下りてくる
中川 千都子
本当に静かな時間です
じゅんいち
天と地が接する特異点、何が始まるか?
寄り添って石真っ直ぐに見る未来
神田良子
彰子
状況を作者の心象風景として捉えた素晴らしい句だと感じました。
トーテムが俯いている幼年期
湊圭史
つぐみ
「トーテム」を検索してみた。インディアンの「苗字」あるいは一族名。フロイトの「トーテムとタブー」からエディプス・コンプレックスに飛び、信仰、崇拝のトーテミズ等々。一枚の石群から想起された「トーテム」という不思議な言葉はさまざまな世界を覗き見させてくれた。句、そのものの解釈は難解でうまく説明できないが、一片の神話の趣。
抱きしめて欲しいと泣いている骸
備瀬ちゃくし
清子
そうだったんだ。抱きしめて欲しかったんですね。
在りし日の我が宮殿のあとなりし
黒川利一
村井広子
思い出は、尽きることなく。
結婚式お祝いの品次々と
鎌田やす子
坪井篤子
ダイナミックなお祝い品ですこと。発想の意外性に惹かれた。
ほんとうはただの石かもしれぬ人
寺岡祐輔
須川柊子
そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない。どっちでも、良いのです。
順番に主役演じる流刑の地
若山かん菜
平井美智子
流刑の地という感じの彩ですね。おもしろいドラマです。
真ん中に父がどーんと座ってた
川添郁湖
黒川利一
昔、父は積み上げた大きな石のように強くて怖かった。それだけに頼りがいがあった。今はいかに?
立ち向かうレンブラントのベレー帽
彰子
ええ一
何故か、共鳴してしまったので。
繰り返す石のことばを最初から
湊圭史
村井広子
繰り返すうちに解ってくるものがありますね。
モアイかと思ったじゃんかおどかすな
らき
ユーモアイと言います。
そそり立つ巌のごとききみなりき
清子
そう花
凛として魅力的な方、惹かれますね。
悲しみは巨石となって居座りぬ
山下和音
小野善江
そうだ。悲しみは大きな形とならねば・・。
かくれんぼ 大人もはしゃぐ石の塔
めざし庵
若山かん菜
大人の楽園楽しそうです。
眼を覚ませストーンヘンジの銀河系
小野善江
石原てるみ
「サムシング・グレート」への畏れ・・・。
寂しいね一緒に笑い一緒に泣こう
丹原伸枝
川畑めぐむこ
共感します。
神様の悪戯だろう だとしても
備瀬ちゃくし
酒井啓三
謎は深まるばかり・・・。
好奇心敵か味方か 恋かしら
玉江
睦悟朗
気になって仕方がない・・・それはもう恋。敵になるか味方になるかは、先にならないとわかりません。
きっとまた抜け出ることができるはず
蓮子
どんな迷宮でも出口はありますもんね
風を追い見知らぬ土地の君を訪う
森下綾子
丹原伸枝
愛は国境を越えて…。ロマンですね。
これ以上伸びてはダメと蓋をされ
中嶋安子
まさと
伸びようとする力を抑えきれるだけの蓋の重さがあるかどうか。
重し載せられて夫婦でいるふたり
まさと
そういえば私の頭の上にも確か…
偶像の森から世襲の溜め息
そう花
つぐみ
頭上にずんと横たわる世襲の重石。 振り落とせない呪縛は、やがて諦めのため息となり曇天の空へ溶けてゆく。
まっすぐに伸びた背骨が軋みだす
須川柊子
じっと我慢です
終活に向き合う顔が揃いだす
羽田義則
何を終わる?就職活動?これから自分らしさを探す。
生きていた証の石が残ってる
村井広子
一葉
生きていた証を石に託したのですね 一葉
寄り添って並んだ肩にかかる息
中嶋安子
真崎翔龍
静かな時の流れを感じます
古の重みに耐えている台地
山口一雄
羽田義則
新たな展開を模索する。
茶房にて秋の詩人のベレー帽
流郷貞子
それは広大な空を仰ぐ地平に、ぽつんとある詩人たちの茶房かも知れない。あるときは饒舌に出口のない議論をたたかわせ、議論に疲れては何時間でも、それぞれが孤独のベールに包まれて、寡黙な思索の刻が過ごせる贅沢な茶房。そんな茶房に今日も、ことばと思惟の時間を求めてベレー帽の詩人たちが寄ってくる。
俺達が日本の海を見張ってる
ひよこ
植村佳子
頼もしい! たのみますよ。
とりあえず並んでみようこの列に
須川柊子
植村佳子
そうですね。並んで損をするものでもなし。

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