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Senryu contest result

特撰
待つ人にやさしくあってほしい明日
苑子
まさと
誰にも予知できない明日という日、それでも誰もがいい日であって欲しいと思っているはずの明日。その明日を「やさしくあってほしい明日」と言い切る作者の願いと温かな眼差しに強く心を動かされました。昔、「明日という字は明るい日と書くのね…」という歌詞の歌が流行しましたが、この一句を目にして、何だか明日という日を信じてみたくなってしまう、心の琴線にピシッと触れてくる一句です。
準特撰
待つことが好きで陽の色風の音
平井美智子
まさと
陽の色や風の音を全身に感じながら待っている作者の心のありように思わず共感。心の健康の秘訣は案外こういう心の余裕に掛かっているのかも知れません。ちなみに私も待っている間、人間ウォッチングしながら川柳を考えるのが好きで、待ち時間は全く苦になりません。
準特撰
待合室で生命線を確かめる
村井広子
まさと
以前全国の長寿者の生命線の長さを測定した報告がありました。結果はもちろん生命線の長さと年齢とは無関係との結果。占いとか風水などは全く信じていない私ですが、でも待合室で待っている間に自分の生命線を確認するという作者の気持ち、よく分かりますね。ただ医学的には、ある種の染色体異常には独特の手相が現れやすいと言うことはよく知られています。ちなみに私の手相もその独特な手相ですが…
入選
笑顔待つのが好き五分早く行く
鎌田やす子
入選
強がりの予防注射の列の中
矩
入選
ターミナル　人それぞれの待ち合わせ
流郷貞子
入選
待ってればなにかいいことありますか
田中　女里
入選
オニヤンマが干からびるほど待ちました
飯島章友
入選
約束のない日も母は待っている
田村ひろ子
入選
待っていた時間の記憶だけのこす
飯島章友
入選
バスを待つ 家出はこれで三回目
森下綾子
入選
待ってみる離婚はしないこととする
幸生
入選
待ち侘びる妻に快癒の金メダル
酒井啓三
入選
いつまでも待ちますなんて言っちゃった
らき
入選
待てませんこれから月に行くところ
羽田義則

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