現代川柳ポータルサイト ゆうゆう夢工房へようこそ。ゆうゆう夢工房は、現代川柳を志す皆様の工房です。素晴らしい川柳投句を心よりお待ちしています。

Senryu contest result

★ ★ ★ ★ ★ ★
身から出た錆を集めて染め直す
一葉
丹原伸枝
錆を染め直すなんて面白い!美しい色に染まるといいですね。
意外ときれいな色に染まるかも。
中嶋安子
さて、どんな色に染めあがったのでしょうか、、、
この手がありましたか、嬉しい。さっそく染め直してリセットします。
睦悟朗
ついでにつぎ当てすれば以外にモダンに見えるかも。
内田万貴
面白い
★ ★ ★ ★ ★ ★
とりあえず歩けばついてくる心
山口一雄
海月
歩くしかありません。生きている間は。そのうち心もついてくるでしょう。
ええ一
この前向きな姿勢を、被災地の人達にも届けたい。
つぐみ
そう! 思い悩むまえに、まずは歩きだそう!!
矢島高綱
行動を起こせばなんとかなる
瑞樹くらら
先ず歩くことから
皐月へび
おぼつかない孤独のなかに取り戻されていく意識のありさまを、動きと隔たりの中に造形しているという風に受け取りました。
★ ★ ★ ★ ★
紙の舟浮かべる紙に戻るまで
素敵な句です。好きな句です。
つぐみ
紙の舟の儚さ、紙に戻るまでの短い時間。 こころもとなさが伝わってきます。
飯島章友
川柳はポジティブな句が多い印象ですが、私は短歌出身のせいか、こういうはかない抒情が好きです。俳句もはかない句が多いですが、この句には俳句性ではなく川柳性を感じます。「紙に戻るまで」という描き方にたぶん川柳性があるのでしょう。
坪井篤子
水を含んで折り紙の折り山が崩れてゆく様が見える。ゆっくりとした動きがあって気持ちが穏やかになってゆく時間経過が良い。
黒川利一
この諦観が私にも欲しい。
★ ★ ★ ★ ★
「まぁーいいか」 女が黴ていく死角
野原 萌
海月
耳が痛いといいますかピッタシコン私にもあてはまります。それをカラリ!と上手いと思います。
これも運命と。
平井美智子
「まぁーいいか」で暮らす私は反省!
大西俊和
黴ないで、いきいきと
丸山 進
脱力感がなんとも、まぁーいいか。
★ ★ ★ ★
スーパーに米がない日にすみれ咲く
鎌田やす子
井蛙
何があろうと無かろうと、春はキチンとやって来る。
飯島章友
教訓や標語が増えている昨今の主流川柳。それは今の主流川柳が単に意味を叙述する(=散文)書き物になりつつあるという事かもしれません。でもこの句は買占め騒動に対する気持ちを説くのではなく、「すみれが咲く」と写生に移すことで〈詩形〉になっています。
うらら
究極の時にもたんたんと楚々と咲くすみれ、自然には敵いません。
寺岡祐輔
被災地にも春は来る。地震も季節も自然の営みだ。
★ ★ ★ ★
左手を洗ってくれるのは右手
まさと
左手と右手の微妙な関係。
須川柊子
次は、私が洗いましょう。
日和
わが手を見つめ、周りを見渡す。そして、そうそう、あの人がいると思い出させてくれました。
野原 萌
手の中には大きな力が宿っている。自分を磨く事の出来る手は、いつか誰かを包みこむ暖かな手になる
★ ★ ★
悲しみの涙は拭くな流し去れ
イクロウ
中嶋安子
涙は拭かなくていいんですね。
清子
そうそう。悲しみは涙と共に流し去りましょう。
流郷貞子
いずれ涙も出なくなる。
★ ★ ★
人間に戻れぬままの猫がいる
真崎翔龍
玉江
だから私はネコ好きなんだ。あのひ弱そうな野良も、いかついすごみのある野良も、人間だったのか。わがままなのも自分と似てるので、可愛いいと思う。これって自己愛なのだ。
日和
友人宅の猫がまさしくこの猫です。ときどき、本宅に帰るそうです。
流郷貞子
人間に戻らなくてもいい
★ ★ ★
立ち上がる人間だから春だから
うらら
坪井篤子
キャッチコピーのような不思議な句。震災被害者や自分自身へのエールと捉えた。芽吹く春だもの希望や勇気を持とう。人間だものやってやれない事はない。
瑞樹くらら
負けないで立ち上がりましょう
内田万貴
同感句で捨てられない
★ ★ ★
大変ねえ良かったねえと片付ける
渡辺美輪
片付けるに人間模様。
平井美智子
本当に!
まさと
何を片付けているかはさておいて とりあえず結果オーライということで。
★ ★ ★
「もうあきまへん」と蝶番が軋む
ええ一
へこたれそうな蝶番がおもしろいです。 「」はなくても通じると思います。
山口一雄
本当に「もうあきまへん」ですね。
イクロウ
いろいろと浮かんできます。
★ ★ ★
遠まわり それもいいねと花が降り
田村ひろ子
蓮子
ぼちぼち 行こう!
皐月へび
遠回りする前に花に誘われるのか、遠回りしながら花と出会ったのか、そのどちらともつかないのが、逆に、期待と追憶が遠まわりでつながる円環になっているようで、遠まわりという言葉から花がやさしく散る動きも響いてくると感じました。
野原 萌
ぽっと心が開いて、優しいものが沁み込んで行く平な時間。
★ ★ ★
わたくしの瓦礫の中に灯をともす
寺岡祐輔
帆波
言葉で偉そうな事を吐いても、心はよく折れるものだ。 壊れた心のカケラを、なかった事のように奥の奥に積み上げてゆく。でもそれは何かの志の種だったはず。廃材と呼ぶまい。きっかけがあれば、また赤々と自分を奮い立たせてくれるから。
黒川利一
東日本大震災、避難所(学校)の壁に小学生の書いた「生きる 命てすてき」の泥の文字。
野原 萌
灯のあかさは暖かさ。きっと希望になって行く。
★ ★ ★
踏切のようにあなたを待つ今日も
瑞樹くらら
苑子
何だかとっても好きな句です
うらら
いつものようにあなたが帰って来てくれることを信じて・・。
備瀬ちゃくし
踏み切りのように!辛い、切ないけど耐えて待ちましょう。
★ ★ ★
髪を切るきりたいことの身代わりに
帆波
切りたいけれど切れないものは沢山ある。いつまでもそれを解決しようとすると、中々前に進めなくなる。だからどこかで「えいっ!」と決断をするのだ。
平井美智子
(身代わりに)が新鮮
黒川利一
切りたいものが薄れてゆくことを祈っております。
★ ★ ★
おかけになったトンカツソースはつかわれておりません
ええ一
若山かん菜
笑える川柳に出会えてうれしいです。 ひらがな、片仮名だけなのもよいです。
帆波
余所行きの食事のようで、面白い。いつも、調味料に書かれている謳い文句を不思議だなと思って眺めています。
小野善江
トンカツソースのおもしろさ。
★ ★ ★
儚さを知って愛しくなる命
備瀬ちゃくし
酒井啓三
お彼岸に妻に先立たれた弟が不憫です。
丹原伸枝
ほんとうに誰にも公平にひとつしかない命…。愛しいですね。
中嶋安子
儚いって、愛おしいものですね。
★ ★ ★
打球追う空の無限をひき寄せて
坪井篤子
高くて青い空が見えるようです。
井蛙
打球を追う、その瞬間空は私のもの。
イクロウ
気持ちがいい句ですね。
★ ★ ★
菜の花が咲いた胴上げしてあげる
彰子
丸山 進
この先に希望を感じます。
まさと
春です。胴上げです。しかし形式だけですよ。
寺岡祐輔
表現にてらいがなくていい。
★ ★ ★
一本二本三本希望立ちあがる
酒井啓三
がんばろう!日本
街中 悠
一本二本三本が面白い
神田良子
希望の一本の灯りが次々繋がっていく。そうなって欲しい。
★ ★ ★
一つ譲るとみんなイナゴになってゆく
帆波
つぐみ
買占めの風評被害をおもわせる。イナゴはあっという間に 根こそぎ食べつくす。「イナゴ」の悪意が効いた社会風刺。
小野善江
イナゴって?と思いつつ・・。
内田万貴
守りが崩れたときの怖さ
★ ★ ★
芋焼酎故郷を捨てた日の苦さ
神田良子
川畑めぐむこ
故郷を捨てる気持
イクロウ
うまいですね。脱帽です。
じゅんいち
香りで覚まされる心の葛藤
★ ★
レシートが落ちて真相語り出す
矢島高綱
石原てるみ
不覚!
若山かん菜
レシートから足がついてしまったのでしょうか。
★ ★
眼裏のユトリロの白 迷わない
坪井篤子
流郷貞子
ユトリロの絵が好きなので・・。
一葉
ユトリロの風景は、白が基調!白い風景画に吸い込まれていくように作句者は、決断になんの迷いもなく白! 一葉
★ ★
神童と言われた頃のマニフェスト
平井美智子
山口一雄
そういえば僕にもあったマニフェスト。
睦悟朗
そうそう私も親ばかが「この子は天才かも」なんて、小学校へ上がる前は思ったらしい(この句もしかして、当代での鳩さん、東工大での菅さんへの皮肉?)。
★ ★
今だから言える今しか言えぬ 好き
渡辺美輪
松尾冬彦
私にも言ってね!(ヤダ!)
矢島高綱
今生きている瞬間を大切に
★ ★
凍天に星あり泣けと言うように
丹原伸枝
清子
今わたしの住んでいる街は星が見えません。故郷の星を思い出して泣きましょうかね。
一葉
すべてがこおるような寒い寒い空の星、それを重い描いただけでもう涙がでてきます!東北の空を思います!  一葉
★ ★
恥ずかしいヌード 健康診断書
矢島高綱
彰子
ヌードから健康診断書 ! 恥ずかしくないよう、健康に留意します。
体重、身長、BMIから始まり筋肉量、お肌の若さの水分量まで もう、やめて、、と言いながら毎年受診している。
★ ★
トントコトンかかとで春に返事する
川添郁湖
かかとのおへんじ・・いいなあ。
真崎翔龍
★ ★
それぞれにそれぞれのある余白
伊藤晴代
酒井啓三
みんな持ってる余白。
神田良子
リズム良く迫ってきて、なるほどと納得。
★ ★
色の無い世界で色になっている
皐月へび
苑子
一人一人がそれぞれの色になれたら。
街中 悠
震災で哀しい色を沢山見ました
★ ★
改札へ他力本願流れ込む
睦悟朗
村井広子
今まさに自分が問われていますね。
なんとかなるでしょう。
★ ★
落とし前つけに愛犬連れて行く
松尾冬彦
須川柊子
犬が一緒なら、きっと平穏無事に済むと思います。
玉江
どうぞ 頼りになるワンちゃんでありますように。かの西郷隆盛さんも、なにかに落とし前をつけんが為にあの姿で立っているのかも・・犬だってなかなかの勇姿ですから。
★ ★
こんなにもさみしい月がふたつある
つぐみ
ええ一
水辺に佇んでいる作者を、見守るような二つの月・・・ 山頭火の息づかいを感じる。
寺岡祐輔
せつなさが深い。
★ ★
さあ行こう 昨日の扉閉めたから
須川柊子
じゅんいち
無言で開いてる過去の門
清子
昨日の扉を閉めて歩み出してください
★ ★
石を蹴る離婚はしないこととする
幸生
松尾冬彦
蹴られた石にも言い分はきっとある。(笑)
今は我慢の時、きっと展望があります。
★ ★
気がつけば私独りの舟を漕ぐ
流郷貞子
海月
静かで哀しい透明感がありますね。人はこうして結局一人になるのだと思います。
矢島高綱
自分が決めた道を大切に
★ ★
たった一度やさしくされて怨めない
野原 萌
石原てるみ
優しいのはあなたです。
大西俊和
確かに。不思議です。
白い骨包み脱皮を繰り返す
飯島章友
「骨」「皮」という具体的かつ身体的な言葉を使って精神性を描写されたのだと思います。
怖いもの 確かにあって見えぬもの
村井広子
川畑めぐむこ
原発の怖さ、それとも・・・。
三月の涙かわかぬ 疼く島
石原てるみ
丹原伸枝
心が痛みます。1日も早い復興を祈ります。
友なのか恋人なのか黄粉飴
平井美智子
彰子
黄粉飴がいいですねェ。コミカルな飛躍がすてき。
ショッキングピンクで雪を驚かす
松尾冬彦
ええ一
「驚かす」がいい。 ショッキングピンクと雪との対比もオモシロイ。
たどりつく所は神さま仏さま
伊藤晴代
真崎翔龍
無力だが無気力でない 花芽ある
玉江
真崎翔龍
一円玉君も私も淋しいね
月見坂 蘭
山口一雄
ほんと、ほんと。
弱点を突かれてムキになる図星
備瀬ちゃくし
睦悟朗
その意固地になるところが可愛い?
神さまに託して創る星の街
苑子
街中 悠
星の街はどんな形でしょう
花びらを流し続けて老いていく
大西俊和
苑子
素敵な老い方だと思う、見習います
闇の中見えないものが見えてくる
公子
蓮子
ほんとうに そうですね。
疑わず春の微熱にそうてみる
森下綾子
川畑めぐむこ
恋の予感
サーカス団の子供だろうか春の雨
黒川利一
彰子
ピンコロピンコロロン・・・ ココロに心地よく響き渡ります。
笑い合った帽子 形状記憶する
内田万貴
村井広子
いい思い出は、大切です。
縮こまる勇気にお湯を掛けてみる
若山かん菜
日和
どんな形になりましょうか?でも、溶けてしまったらどうします? この先が知りたい。
春一番転居通知を速達で
日和
松尾冬彦
わざわざ速達にしなくてもいいよ!
檸檬絞る全身の穴ゆるめつつ
松原房子
小野善江
全身の穴がいい。
修飾語 捨てれば月がよい丸さ
丹原伸枝
大西俊和
修飾語なんで要らないのかも。
瞬きをする間に現実が変わる
まさと
石原てるみ
一瞬にして悪夢のごとく。
ひと雨が過ぎてこの街美しい
真崎翔龍
村井広子
そうですね。放射能の不安が残ってはこまります。
春だから今年も花は咲くだろう
井蛙
蓮子
きっとね!信じてる。
春の雨 静かに消えていきましょう
田村ひろ子
神田良子
今年の春雨は親しい人を次々連れて逝った。 ホント冷たい雨だった
タラの芽の天ぷら食ってスキャンダル
酒井啓三
備瀬ちゃくし
ざまーみろ、けど羨ましい。
蕾抱く弥生の風は火の匂い
能津 健
きっと若さです。
わたくしの分量の花びらこぼれ
小野善江
須川柊子
それ以上それ以下でもない、わたくし。
芽吹く日を豆腐のように沈みゆく
小野善江
皐月へび
おだやかな春の気配を全身で感じているのを、水にうかぶ豆腐の静けさになぞらえた句と受け取りました。ゆったりとした感触がじわじわ効いてきました。
蛇口から明日への道流れ出す
須川柊子
若山かん菜
前向きなところがいいです。 断水しないことを願います。
能面になって修羅場をやり過ごす
中嶋安子
玉江
面の下の顔は、夜叉でしょうか、それとも ひょっとこでしょうか、今まで幾度能面をかぶってきたことか・・・
満天の星よ私も原始人
苑子
坪井篤子
自然体でいることの難しさ。願望です。
象を飼う私の心まだいける
月見坂 蘭
井蛙
先の希望を詠んでいる。
お気楽なわが人生に星ひとつ
田中 女里
うらら
持って生まれたDNA、星一つに共感します。
逝きし日のままの机の父のペン
清子
瑞樹くらら
生前の真面目なお父様が想像されます
饒舌な沈黙届かない多弁
まさと
備瀬ちゃくし
経験あり。沈黙は怖い武器ですね。  沈黙に負けて男の勇み足
生きている根本(ねもと)を問うてくる海鼠(なまこ)
黒川利一
一葉
下五の変化がすごいとおもいます。なまこは、生き物の原型のようです! 一葉

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