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Senryu contest result

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エプロンをはずし しゃがんでくれた耳
ええ一
[「しゃがんでくれた」は優しさであり、「エプロンをはずし」は真剣さだと思う。さりげない言葉で切り取られた日常が、あたたかい。
中嶋安子
きちんと、エプロンをとって、子供の目線で、話をしっかり聴いてくれた、、お母さん、でしょうか、、、。
つぐみ
やさしい母性をほうふつさせてくれる句。 しゃがんだ耳が目に浮かぶ。
彰子
うん。うん・・・なぁに?  さっちゃんのほうがただしい!
田村ひろ子
お母さんの耳に「ナイショナイシヨ・・・」
睦悟朗
泣きべそかいて訴える?
神田良子
忙しさにかまけず、子に耳を貸すお母さんのモデルですね。
野原 萌
かあさんのお耳はいつだって子供のもの。「エプロンをはずし」に本気が伝わります。
寺岡祐輔
やさしいお母さんでした。
玉江
忘れてはいません。  白いエプロン、泣きじゃくってる私と同じ目線で「どうしたん?そうかそうか」と聴いてくれました。   玉江
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心音を聴く真夜中のパスワード
小野善江
苑子
心の鍵を開いてくれるパスワードを探している様が伝わります
村井広子
真夜中の迷子の心音
イクロウ
「真夜中のパスワード 」なんて素敵です。
ええ一
ニマッとしている、未来のママが見えてくる。 ママになる者しか知らない、「真夜中のパスワード」。
パスワードを忘れないように。
坪井篤子
ドキドキパフパフ。
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お小言は聴かぬと決めた猫の髭
真崎翔龍
海月
なんとなくとぼけた味がユーモラス。
田村ひろ子
威厳のあるお髭ですこと
野原 萌
プライドは高く、清く、美しく。うん?
坪井篤子
ピンと張った猫の髭にあるプライド。マイペースは崩せませんよねえ。
須川柊子
猫になりたいです。
ますこ
猫の意思とは 関係なしに 猫に小言を 聞いてもらうのは 素敵なアイデアですね。
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ユーミンを聴いて背伸びをしたカカト
苑子
ええ一
この句、文句なしに好きです。
帆波
サザンもいいなと思ったが、仕立てでユーミンを選んだ。僕は「埠頭を渡る風」が好きだ。常に時代性を持ちながら、ほんの少しだけ時代より先にある。そんな空気を奏でられるのはすごいと思う。その少しだけ先の部分を爪先立ちで共有する。未来はそうじゃないかもしれないけれど、未来に生きている感覚にさせる。それが耳に心地良い。
順子
そんなこともあったっけ
大西俊和
心が軽くなったのですね
内田万貴
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まだ春へ少し間がある聴診器
ええ一
彰子
全快はもう目の前です。聴診器のリズムは少しずつ温かくなりました。
つぐみ
いつまでたっても寒い日々。聴診器に聴こえるような温かい春が早くきますように。
うらら
快方へ向かいますように!
松尾冬彦
春はどの当たりに・・・
まさと
聴診器で聴いているのは春の音らしい。
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身の内の青い椿の落下音
うらら
松尾冬彦
★その中にとんちんかんも居て椿 冬子
井蛙
身の内の青い椿 にひかれる。想像を膨らませ、感性に訴える句。
順子
何かぞくっとします
清子
「青い椿」というのが出色。どんな落下音が身の内でしたのでしょうか。
一葉
赤い椿は咲ききってポトリと落ちるのだけど、この椿はまだ青いのですよね!この落下音はとても悲しく聞こえます。
★ ★ ★ ★
あふれ出るビールの泡の愚痴を聴く
須川柊子
村井広子
明るい愚痴を
野上怜
おいおい、今日はどうだったんだい?ん、ん、そうかい、そうかい、グビーッ!!うんめーなや~!!
海月
ビールの泡は裏切らないでしょう、きっと。
ますこ
私もビール大好き人間です。ビールとゆっくり話がしたいです。
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病む人の指からそっと聴いた愛
田村ひろ子
野上怜
わたくしにも、そのままの思い出があります。
じゅんいち
伝えたい、伝えたい・・・・・
光明
「指から聴こえた」言葉を、思わず想像してしまいました。                        光
睦悟朗
多分目からも聴こえたんだろう
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知らぬ振りしよう聴こえない振りしよう
能津 健
蓮子
そうしたほうが いい時がある。
流郷貞子
かかわりたくない事もあるからね。
伊藤晴代
うらら
生きていくための知恵です。そうしよう!
★ ★ ★
幻聴かも知れぬ現実かも知れぬ
まさと
海月
嫌だけど聞こえる声は現実が多いです。幻聴と思いたいけど。
野原 萌
異常かも知れぬ。正常かも知れぬ。またまたみんな夢の中かも知れぬ面白。
帆波
受け止められない現実。世の中にはそういう事が多く存在する。常識というものは、普遍だと信じている連続性の中に存在すると思っているだけで、連続性が普遍だという保証など存在しないのだから、眼前に非常識が登場する事は不思議な事ではない。どちらか判らないのではなく、現実だと信じたくないだけなのだ。面白い作品。
★ ★ ★
光り合う 葉ずれの音を聴きながら
小野善江
村井広子
木漏れ日のなかで
皐月へび
さわやかな空気が通い合うみたい。
街中 悠
草や木の葉がすれあいながら互いに生かされている
★ ★ ★
象の背で風の偽証を聴いている
平井美智子
植村佳子
風はいったい どんな 偽証を したというのでしょう
清子
「風の音」ではなく「偽証」がいい。像の上で貴方が風に吹かれている様子を思い浮かべました。どんな思いで聴いているのでしょうか?
丸山 進
悠然と象の背で聴いているスケールの大きさがいい。 真実も心ない風評もちゃんと聞きわけているのでしょう。
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せせらぎを聴いて私にもどってる
蓮子
うらら
ときどきは素の自分にもどらなくちゃ。ほんとうに・・。
丹原伸枝
せせらぎの音を聴くと無心になれ心がほっとするよね。
瑞樹くらら
慰めるようなせせらぎの音。
★ ★ ★
月満ちて海の童話を聴いている
山口一雄
おとぎ話の世界ですね。
田村ひろ子
月も優しく、海もおだやかな夜
寺岡祐輔
メルヘンですねえ。
★ ★ ★
陽が落ちる音を確かに聴きました
須川柊子
小野善江
陽が落ちる音・・私も聴きました。
清子
陽が落ちる音という発想が素敵ですね。秋の燃えるような夕陽の落ちる映像が浮かびました。「かすかに」ではなく「確かに」もいいですね。
丸山 進
私も聴いたような気がします。すこんという音を。
★ ★ ★
忘れてしまった聴きたい声がある
街中 悠
光明
私も「あの世へでも行って」また「この世」でも 聴きたい声があります。 切なくなりました。                       光
もう一度呼んでほしいの、お母さん!
瑞樹くらら
そんな声、私にもあります。
★ ★ ★
あれからを噛み締めながら聴いている
街中 悠
蓮子
まだまだ違う展開があるかもね。
平井美智子
あれからは優しい色になりましたか?
まさと
あれからがドラマ性を感じさせます。
★ ★
魚たちも聴きたがっている海のこと
内田万貴
イクロウ
私も聴きたいです。
聴くが効いているとおもいました。
★ ★
沈黙の声にならない声を聴く
村井広子
森下綾子
深い心でありたい
街中 悠
沈黙の声は重く響いてくる
★ ★
聴かせてよそろそろ電池切れる頃
寺岡祐輔
苑子
早く、早く、もったいぶらないで言って!
須川柊子
良い話だといいのですが。
★ ★
告白へ黙ってお茶を入れ替える
流郷貞子
よくわかる気がする
一葉
どんな告白を聴いたのでしょうか!一呼吸の間のとりかたがとても素敵!黙ってお茶を入れ替えるのですね!その場の空気が伝わってきます。
★ ★
小さな私に小さな声が聴こえる
伊藤晴代
小野善江
小さな私がいいです。
皐月へび
小さなものを発見したとき小さなものが確かになる感じ。
★ ★
眠りつく為に聴いてる深夜便
そう花
酒井啓三
私も・・・。
石原てるみ
直ぐ眠れますね。
★ ★
雨だれを胎児になって聴いている
松尾冬彦
黒川利一
人間の寝姿、胎児だった時の姿勢に違いない。
順子
母の鼓動と重なって
★ ★
小さな小さな音にも母の耳
一葉
石原てるみ
ダンボの耳で聴きもらさない。
街中 悠
小さなどんな音も敏感に察知するお母さんのあたたかな耳
★ ★
聴いている風の無い日の樹のように
大西俊和
酒井啓三
耳をすませば・・・。
つぐみ
風のない日の樹というフレーズが詩的で美しい。
★ ★
さくら葉ざくらきみのはなしを遠く聴く
つぐみ
小野善江
さくら葉ざくらがいいです。
井蛙
「さくら葉ざくら」 語句の響きとリズムが良い。 「桜葉桜」と書かなかったのが良い。
★ ★
春の土手 大地の歌に聴きほれる
幸生
森下綾子
大地の歌が素敵
蓮子
春は なんだかランランラン!
★ ★
腹据えて医者の見立てを聴く鼓動
真崎翔龍
神田良子
病気の結果を聴く時の気持が良く出ている。覚悟は出来ているが鼓動は高くなりますね。
玉江
自分のことでも家族のことでも、検査の結果を聴く。その緊張感 腹据えての上五で聴くがより強く詠まれていると思った。  玉江
★ ★
補聴器へとび込んでくるいい知らせ
ええ一
ゼーゼーが消えて、すっかり病気は治りました。
大西俊和
聴こえることはありがたい
★ ★
ヘッドフォンから洩れてくる白鳥座
湊圭史
天の川の水音も聴こえますか?
白鳥座から広がるものがあります。
★ ★
春雷が去っていくまで聴いていた
皐月へび
坪井篤子
雷って気になりますものねえ。過去形なので不安からの解放感もある。
瑞樹くらら
春雷が去り、再びの物思い。
★ ★
桜散る音を静かに聴いている
鎌田やす子
黒川利一
死出にもかかわらず、さも楽しそうに散る桜。どんな言葉を残しているのだろう。「さくらさくら散るのが怖くないですか-谷平こころ-」の句を思いだす。
丹原伸枝
桜散る音を聴く時に桜の散る頃に天国に召されたあの人の事を思い出します。
★ ★
アルバムから流れる声を聴いている
大西俊和
アルバムに声を聴くとは良いですね。
丹原伸枝
時折、遠い日のアルバムを開きますが本当に忘れてた思い出が甦りその時の声が聴こえて来ますよね…。
★ ★
風紋に風の噂を聴き澄ます
光明
私も「風の噂」を聴いてみたいです。光
伊藤晴代
★ ★
すべてお終い留守録の声聴いている
瑞樹くらら
イクロウ
すべてお終いが気に入りました。
森下綾子
決心が揺れるかも
★ ★
メルヘンを目で聴いている三才児
神田良子
じゅんいち
小さな世界がどんどん広がる
流郷貞子
この時期想像性が養われるよね
合点した顔を作って聴く小言
睦悟朗
植村佳子
小言も これでは 無意味
シーベルト田畑も海も聴いている
月見坂 蘭
じゅんいち
沈黙の春・・・音なき音
みどり児に聴こえるらしい神の声
石原てるみ
玉江
ホラあの寝顔あの初心笑い、神様とお話ししているのでしょうか 玉江
底抜けに明るいひとの底を聴く
苑子
平井美智子
底抜けに明るい人の底からは何が聞こえるのでしょうか
弾んでる夫の足音聴いている
野原 萌
石原てるみ
疑惑の音
聴く覚悟出来ると強くなる鼓膜
まさと
睦悟朗
さあ何でもいってくれ。うろたえないぞ
アリバイを聴かれて困る午前二時
イクロウ
山口一雄
ごもっともです。
聴かれたら無職と言わず主夫と言う
イクロウ
一葉
ユウモアがあって素敵な主夫だと思います!
聴く耳の無い子に聞かすブラームス
幸生
伊藤晴代
聞く耳を白州に干して国会へ
じゅんいち
あえて”聞く”にしているところを考えつつ・・・
凛としして最期の音を聴いている
松原房子
野上怜
意識が無く、目も開かず、お話もできなくなっても、耳だけは 聴こえているといいます。声をかけると、かすかに指がうごきました。
雪解けの滴に春を聴いている
村井広子
山口一雄
春が聴こえるようです。
真っ青な空です不意に聴きのがす
松原房子
皐月へび
青空に心奪われる瞬間が過ぎ去るのと、変わらずに留まる青空とが対比されてるみたいです。
全身を耳にして聴く悪巧み
備瀬ちゃくし
植村佳子
面白いミステリーをよんでるような
私にも聴くことだけは出来るから
中嶋安子
ますこ
黙って 愚痴を 聞いてもらい 翌日は元気になることが よくあります。愚痴を聞いてもらって ありがとう・・・
名曲を聴いて眠りにつくグラス
山口一雄
酒井啓三
願望です。
記憶の底の音たぐり寄せたぐり寄せ
坪井篤子
まさと
甘美でちょっと切ない記憶の底の音。
どうしても半音下がるメゾパート
日和
神田良子
メゾパートはどうしても、ソプラノとアルトにつられやすく、気持ち分かります。
ラジオを聴きながら人生の草取り
黒川利一
寺岡祐輔
ラジオで人生の草取り、いいですねえ。 テレビではこうはいきません。
もうひとりの自分に聴いてみる本音
備瀬ちゃくし
黒川利一
時すでに答は決まっているはず・・・。
真夜中の壁が聴き耳たてている
順子
須川柊子
やはり、壁には耳が有ったのですね。
ひっそりと家電の歌を聴いている
矢島高綱
帆波
家電製品の高付加価値化と価格破壊は行き着くところまで行ったと感じている。朽ちるまで使われないかもしれない機能に、沢山の汗の跡がある。ところがそれに見合う価格で販売されているとはとても思えない。家電の歌。開発に関わってきた人たちのブルースかも知れない。
盗聴をされているので燃えている
丸山 進
中嶋安子
なんだか、、、状況を考えると、、笑えます!
笑い声聴けぬ桜は寂しがり
若山かん菜
中嶋安子
今年のさくらは、さぞかし、寂しかったことでしょうね。 来年はその分、たくさん笑ってほしいです。
おーいおーい心を呼んで聴いてみる
彰子
苑子
心って意外に遠くへ行っちゃってるときがありますよね
花吹雪の歌で目覚め化粧する
ますこ
彰子
なんてステキな、おめざでしょう! 花吹雪の歌を一生で一度でいいから聴きたいものです。
血縁を敵に回して聴く演歌
石原てるみ
平井美智子
わかるな~。演歌が胸にしみます
見えない父が生命を聴いているさくら
野原 萌
大西俊和
見えなくても聴こえる春の命
ただじっと聴いて欲しいのお月様
公子
例え私に非があったとしても、、、。
文破るジャズの音量上げながら
海月
井蛙
その時、ひときわ高いトランペットの音。

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