現代川柳 ゆうゆう夢工房
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2011年の句会
2011年8月の句会
Senryu contest result
特撰
追憶の銀河を泳ぐひとの群れ
石原てるみ
耕平
広大な宇宙空間、休まぬ時の流れ、そしてその中での人間の営み。その人間の中の一人としての私。人間存在の小ささと大きさを両方包含しているような一句にヤラレました。過去と現在と未来を流れゆく「追憶の銀河」の中を、今という時間に、己のひとかきひとかきを泳いでいくのですね、ひとは。
準特撰
泳ぎ着くとこをパラダイスとしよう
睦悟朗
耕平
達観、でしょうか。諦観、でしょうか。覚悟、でしょうか。そこにあるパラダイスを信じて、とにかく泳ぎましょう。結局パラダイスなんかないのかもしれませんけど。。。泳ぐこと、泳ぎきること、それが一番大切なのかもしれませんね。
準特撰
深入りはしないと決めて平泳ぎ
苑子
耕平
泳法に関して言えば、今回の句会で一番多かったのが「立ち泳ぎ」そして2番目は「平泳ぎ」でした。平泳ぎと言っても、この句の平泳ぎは、競技用のそれではないですね。かなり立ち泳ぎに近い平泳ぎでしょうか。つかず離れずの距離感を保つのは、意外に難しいですね。ひらひらとラクそうに見える平泳ぎも、案外指先やら爪先まで、神経を配ったりしているものですね。
入選
夢に泳いで小さな島に辿りつく
愛二郎
入選
きっとある泳ぎつく場所眠る場所
レイ子
入選
焦燥をこぷんと泳ぐ角砂糖
湊圭史
入選
あなたとの隙間をずっと泳いでる
苑子
入選
ジョーカーが影から影へバタフライ
飯島章友
入選
人混みを泳ぎ他人の顔になる
松尾冬彦
入選
ネット海 浅瀬だけしか泳げない
矢島高綱
入選
きらきらと夜を泳いでいる魔性
小野善江
入選
哀しみの泳ぐ月夜の銀鱗
田村ひろ子
入選
ひらひらと本音揺らせて泳ぎ切る
弘
入選
大海を泳いで逢いに来てくれる
丹原伸枝
入選
たいくつは一枚の葉をおぼれさせ
湊圭史
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