現代川柳ポータルサイト ゆうゆう夢工房へようこそ。ゆうゆう夢工房は、現代川柳を志す皆様の工房です。素晴らしい川柳投句を心よりお待ちしています。

Senryu contest result

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クレヨンの中から春がいなくなる
苑子
つぐみ
ふきのとうの萌黄、菜の花の黄、ちゅうりっぷの赤白黄色。 三色すみれにさくら草。 消えたいろを想像するのがたのしいです。
光明
春色のクレヨンは、春が来て大忙しです、働きすぎて夏へのバトンタッチを早めないかと心配までしそうです。明るくて楽しくて癒されました。ところで春色のクレヨンは何色もあるのでしょうね、ピンク・黄緑・スカイブルー・・一杯あるのでしょう。
さて、どうしたものか。
幸生
クレヨンもお饅頭も春になるのです。
小野善江
おもしろい。
丸山 進
春よこいと春色の絵があふれてる。
黒川利一
まだまだ在ったはずの黄緑、空色、玉子色、白、淡い赤がない。
矢島高綱
ピンク黄色に緑と青と
備瀬ちゃくし
春を待つ素直な気持ち!
勝壽
スケッチブックや画用紙に春の野山や花を描くと確実にそういう色を消費するでしょう。 また気候良くなって外で書いたり、窓を開けて書いたり描くこと自体が増えるのでしょう。春の様相をとらえて面白い。
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信号が長くて春は遅れます
つぐみ
ええ一
例年の倍もある積雪に、交差点の春はいらいらしながら青信号を待っている・・。
ん?と思いつつも頷かせる上5がいいと思います。
鶴見佳子
あぁいいな〜、この理由。堅苦しい、もっともらしい理由より、そう、信号が長くて遅れるんですもの。
小野善江
信号が長い春がいいです。
苑子
いずれは来るのだから待ちますとも。
松尾冬彦
どの当たりで待たされているのでしょうか。
じゅんいち
春ですら待つ信号、イライラするなんて!
神田良子
信号がなかなか変わらず冬が居座っています。
田中 女里
ロシア、中国、シベリア寒気団が足踏みしているのでしょうか? 「信号が長くて」が面白いです。
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らららなのはな春はすくらんぶるえっぐ
つぐみ
左岸
らららナノハナハるハスクらンブるエッグ。「ら行」は弾む。下五の促音でピタッと決まった着地。春を真ん中にひらがなが手を繋いで歩いている。菜の花を大きな硝子のジャーにどっさり活けて、朝はスクランブルエッグ。生意気盛りの女の子が、おろしたての靴を履き、親指と人差し指でスカートの裾をつまんでくるくる踊っている。春は黄色。ミモザ・連翹・蒲公英・水仙、etc、etc。春はふわっふわのスクランブルエッグ☻
ええ一
弾むような、ひらがなのリズムがいかにも春らしく、 童謡の一節みたい・・・。
幸生
菜の花と卵、春は黄色です。
レイ子
真冬に「春」の題?と思いましたが、イメージとしてこの句は 一番に春を感じました。 菜の花とすくらんぶるえっぐの黄色がピッタリでひらがな表記と春だけが漢字という絶妙さに参りました。 こんな日が永く続くといいですね。
彰子
まるで、ショパンのピアノ曲が聴こえてくるような・・・ 息継ぎは決してなさらず一気に詠ってくださいませ。 ♪ らららなのはなすくらんぶるえっぐ♪のひらかながやさしく、陽炎のようです。
うらら
なのはなとすくらんぶるえっぐとくれば踊りだすしかないですね!
黒川利一
卵に小口切りの葱をたっぷり、砂糖と塩、醤油を少々。オリーブ油を引いた熱いフライパンで手早くスクランブル。利一特性の「すくらんぶるえっぐ」。アツアツを召し上がれ。
松尾冬彦
早春は黄色い世界ですね。
月見坂 蘭
とっても楽しそう。春だけ漢字なのがいい。
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巣立つ子を笑って送る 春の嘘
鶴見佳子
睦悟朗
あれこれと巣立つ子供に言い聞かせ
中嶋安子
旅立ちの春ですから、、。 お母さんは、顔で笑って、心で泣いているんです。
苑子
グッとこらえて言った嘘ですね。(一字あけ必要ないと思います)
中村康博
淋しいけれど、笑顔で「頑張るんだよ」と言って送りだす。
石原てるみ
母さんは大丈夫!って・・・。
木元 忍
子どもの門出は嬉しいもの。だけど、寂しくないはずはないんです。今は精一杯の笑顔で送り出そう。泣くのはいつだってできるけど、送り出せるのは今しかないのだから。
★ ★ ★ ★ ★ ★
立ち漕ぎのペダル真っ直ぐ春を追う
平井美智子
ええ一
「もう待ってなんかいられない」と、懸命に自転車を漕いで 春へ向かう、・・行動派
酒井啓三
青春ですね。
睦悟朗
寒さ去り青春一途夢を追う
郁子
矢島高綱
春の尻尾をただ追いかける
日和
青春の一句です。
★ ★ ★ ★ ★
人肌の燗でゆるりと春を待つ
そう花
山口一雄
あったかいなあ~
村井広子
来ない春はありませんもの
流郷貞子
私にも本当の春が来るかもネ!
野原 萌
豊な時間を楽しみながら、豊かな季節を待つ人のぬくもりが伝わる静か。
★ ★ ★ ★
風は春尖った心撫でてゆく
石原てるみ
川畑めぐむこ
春の優しさ
丹原伸枝
寒い冬の間、心も凍り尖っていたけどふと気付けば春!優しい風に会うと あなたも私も優しくなれそう…。
神田良子
風はもう春ですよ。いつまでも尖がっていないで。
矢島高綱
しだいに丸くなりゆく心
★ ★ ★ ★
変換キー春になるまで押している
村井広子
苑子
☆他人のキーボードを打つ音が感情まで表すようで不快に感じることがあります。(その殆どがEnterキーを押す音) 春になるための変換キーならいくらでもどうぞ
山口一雄
いつまでも「春」が出てこない私のパソコン
雪 氷 溶 →春
月見坂 蘭
分かる気がします。頑張って。
★ ★ ★ ★
村々は沈黙の底土筆立つ
じゅんいち
幸生
セシウムの里にも春が来るのですね・・・
レイ子
東北大震災からもうすぐ一年・・・。 なかなか復興は進まないけれど自然はたくましい。 皇后さまに渡された水仙のようにいのちを感じる句です。
川畑めぐむこ
東北の被災地のことでしょうか?
石原てるみ
過去を語ることもなく。
★ ★ ★ ★
春だ春!4の字固め振りほどく
うらら
寺岡祐輔
「4の字固め」でいただき。
郁子
備瀬ちゃくし
そのまんまおもしろい。
帆波
プロレスの技というものは、掛けられる側の技量に左右される。掛けられているほうが振りほどいたのだ。「春」と呼ばれる「何か」が始まったから。
★ ★ ★ ★
空の端掴んで春を引き寄せる
平井美智子
その気持ち、良く分かります。
森 七海
雪国ではいま大雪。春が遠くて力ずくでも来て欲しい。まさにこんな心境です。
坪井篤子
春を引き寄せるのに、空の端を掴むという不可能を可能にしてくれそうな願望の妙が効いている。俳句と言えない事もない。
★ ★ ★
三つ目のアウトは捕邪飛春になる
恒雄
飯島章友
空虚感、徒労感、拍子抜け、あるいは安穏。それを春で収めた。
イクロウ
キャッチャーフライを捕る時、春が・・・、、ありだなと。
光明
冬から春へチェンジ、しかも捕邪飛で冬はスリーアウト、冬終盤の勢いのなさを上手く表現されてます。「キャッチャーが捕邪飛を捕るために視線を上に・・、ボールの先に桜のつぼみが膨らんでいます」。
★ ★ ★
春夏秋冬  頑張らなくていいんだよ
松原房子
蓮子
私もエールを贈りたい。
丹原伸枝
がむしゃらに頑張ってた時にある人に「頑張らなくていいんだよ。」と言われた時に涙が止まらなくなった事を思い出しました。なんて優しい言葉だろう…と。
伊藤晴代
自然のままに暮らします
★ ★ ★
春の歌土筆のマイクテスト中
酒井啓三
メルヘンの世界。
丸山 進
土筆のマイクが上手い。
坪井篤子
これはまた可愛らしい。ふっくら膨らんだ土筆はマイクの形。 どんな声が飛び出すのでしょう。着眼がユニーク。
★ ★ ★
お答がしどろもどろの春が来た
神田良子
左岸
多面的な読みができる句だなと思います。楽しさをとりました。「お答えがしどろもどろの」でいったん切って読みたいです。春。浮かれる春。どうでもいい春。なんてったって春。桜の枝を折って担いで千鳥足の春。お巡りさんに職務質問されてしどろもどろの、春が来た!!嬉しい春です。お気持ちはわかりますが、桜、折らないでください。よろしくお願いします ☻
村井広子
良い春を期待しているのですが。
須川柊子
「お答」と「しどろもどろ」と「春」の組み合わせが面白いです。
★ ★ ★
もうすこし遊んでゆくか春だもの
小野善江
鶴見佳子
どこか余裕が生まれてくるのが、冬の次の季節、春ですね。
小林祥司
ずばり春を実感しました。ゆっくりと温かい春を楽しみましょう。
羽田義則
畳んでいた羽根を延ばして舞ってみる。
★ ★ ★
ムクムクと春が土から湧いてくる
愛知 おさ虫
森下綾子
希望が溢れる感じ
中村康博
雑草も連れて湧いてくる。これから雑草との格闘が始まる。
伊藤晴代
みーんなみんな春を待っている
★ ★ ★
おとこの春おんなの春がすれちがう
備瀬ちゃくし
山口一雄
春にも男女差が・・・。
おとこの春とおんなの春はすれちがって、それから振り向いて声を掛けました。 そして桃色になりました。
日和
リズムはあまりよくないように思うのですが それがかえって面白いと思いました。たぶん 作者の意図なのでしょう。
★ ★ ★
春のたり日がな地球を釣っている
松尾冬彦
森下綾子
たまにはそんな時間も必要かも
海月
眠そうに欠伸をしている地球を釣っている春の釣り糸が見えるようです おおらかで楽しい気持になります
坪井篤子
太公望そのもの。何が釣れるか判らない昨今、地球を釣っているというおかしさと皮肉が面白い。
★ ★ ★
花便り逢えないひとを連れてくる
村井広子
森下綾子
素敵な花便り
田村ひろ子
花吹雪のなかて逝った人
大西俊和
春は思いがけないことをすることがある
★ ★
また春が来ている月を曇らせて
恒雄
そう花
もうおぼろ月が、、、
野原 萌
心まちだった春。嬉しい春だった。 ・・デモあれからやっかいな春まで加わった。
★ ★
ふたたびは人を泣かすな春の雨
寺岡祐輔
平井美智子
慟哭から祈りへ。
勝壽
秋冬と寒い季節についついひとは辛いことも経験しますが春の雨がこれを和らげてくれるようすが秀逸。「ふたたたびは」は特にそして「人を」もインパクトある。
★ ★
春うらら歩き出しそな道祖神
彰子
睦悟朗
春風がお似合い夫婦道祖神
そう花
何処か懐かしい春景
★ ★
清明に青い卵を持ち寄って
飯島章友
左岸
物みな清々しく明るく美しい季節。「清明」というだけでも晴れ渡る心地なのに、そこに「青い卵」ですもん。清々しさを通り越して、空気がピンと張り詰めたような、凛とした美しさを感じます。両手でふんわり包んだ卵。持ち寄った青い卵を前に、これから何を語り合うのでしょう。未来です。「らららなのはな」の句はひとの五感に訴える句ですが、こちらはひとの霊性に訴えかけてくる、祈りにも似た句です ☻
小野善江
「青い卵」がいいですね。
★ ★
老犬の涎拭きつつ春の風
川畑めぐむこ
木元 忍
「暖かくなったね。綺麗な花が咲いてお散歩も楽しい季節だね。」昔飼っていた愛犬を思い出しました。どんな姿になっても、大切な大切な家族。一日でも長く一緒にいたい、今自分にできる精一杯の愛情を注いであげたい、そう思いながら介護し、最期を看取ることができました。
飯島章友
ゆくりなく春の匂いはやって来る。
★ ★
満開の春をこぼして歩く空
山口一雄
森 七海
綺麗な情景が浮かび満面で春を謳歌している感じがします
野原 萌
青い空を映す川面には溢れるほどの花筏。人々の笑顔も歓声も乗せてそぞろ歩いている。空も川も満開。
★ ★
花吹雪人も噂も入れ替わる
丸山 進
田村ひろ子
「そんなこともあったわね~」
石原てるみ
新たな始まりへ。
★ ★
目標を春のあたりに置いてみる
山口一雄
寺岡祐輔
これということはないが、何となく春を待ってしまう。
平井美智子
春になれば春になれば・・と。
★ ★
クツクツと崩さぬように春を煮る
須川柊子
つぐみ
つんつん摘んだつくしを、つくつく、いえ、くつくつ崩さぬように煮る、春のよろこびがあふれています。
平井美智子
(春を煮る)という発想に(なるほど!)
★ ★
病み上がりの妹と食べるさくら寿司
寺岡祐輔
小津映画のワンシーンのような温かみのある春。
松尾冬彦
美味しそうなさくら寿司。妹さん元気になれそう!
★ ★
土割れてタンパク質が這いあがる
安藤なみ
彰子
土割れてむっくりと這いあがって来たのは、キラキラ輝く生命 でした。中七のタンパク質の表現力、バンザーイ!
勝壽
タンパク質の表現が斬新。また土割れて、這いあがるもインパクトあると思いました。春をとらえた秀句。
★ ★
ぎったんばっこん 春になりましたね
月見坂 蘭
須川柊子
春だけじゃなくて、私の気持ちも行ったり来たりします。
田村ひろ子
春の公園の穏やかな風景が見えます。音も聞こえます。
★ ★
付点四分音符の先に春がある
つぐみ
氷が溶けてさらさらながれる春の音符。 ちっちゃな付点が効いていますね。
愛知 おさ虫
春先は少し日も長くなり、寒さも緩みますから人々の行動は少しゆったりとしてきますね。それを付点四分音符と表現するとは。ユニークです。二分音符ではゆったりし過ぎますからやはり四分音符です。言われてみればワルツも付点四分音符が多いような気が。
★ ★
哀しみを太鼓叩いて春を待つ
神田良子
小林祥司
太鼓に力強さを感じました。今年は、力強く前に進みましょう。
流郷貞子
月一度太鼓の音にさそわれる
★ ★
気がつけばだあれもいなくなった春
レイ子
じゅんいち
全てを攫い去った春の海
羽田義則
もうすぐ春が来るというのに私の周りには大切な人も大事なものも何もない春よ。
★ ★
春は来る「まるかいてちょん」とか言いながら
左岸
彰子
可愛くて、知的な春、フレアースカートにピンクのカーデガンで ほらほら、そこの角までやってきてますよ。 「まるかいてちょん」の意外性にノックアウト。
郁子
★ ★
春だっていろいろ都合あるでしょう
イクロウ
鶴見佳子
期待されてるのはありがたいけど、そりゃ、それぞれの事情や都合はありますよね。
愛知 おさ虫
待ち遠しいのは分るけど春だって準備に時間がかかるのよ。まあ、気長に順番を待ちましょ。ユーモアたっぷりの句ですね。
消えていくもうすぐ春と囁いて
大西俊和
蓮子
覚悟がみえる。
春風のような御仁に油断した
田中 女里
愛知 おさ虫
春は人の心を開放的にします。特に女性は恋を求めて大胆になりそうです。そこを付け狙う軽いタッチのイケメン男。ご用心ご用心。女心のスキをうまく句にされました。
寒中はパンフレットの春の旅
黒川利一
レイ子
川柳は現在地発。 いっぱい来る旅行のパンフレットは春満載。 計画を立てるところからもう旅は始まっていますね。  私も見ているだけで行ってきたような気分になります。
ふんわりと辛い話も春の風
石原てるみ
田中 女里
春一番吹いて目覚めたナフタリン
真崎翔龍
出番ですよ。
はるまだか はるはまだかと雪に問ふ
森 七海
羽田義則
雪が融けて醜いものがぞろぞろと。
春を待つ人には春がやってくる
田村ひろ子
中嶋安子
待っている人にはちゃんと、春が来るんですね。
春になるいっしょになって空を飛ぶ
蓮子
黒川利一
シャガールのあの絵のように、手をつないで二人で。
真空の荒れ地遥かに蝶の舞う
じゅんいち
イクロウ
私は以前、浪江町に行った事があります。 蝶の舞うが印象的です。
北国の春のほっぺは赤いいろ
イクロウ
輝く雪の白さとリンゴの真っ赤。美しいコントラストをイメージしました。 北国の色白い少女のほっぺは希望の赤です。綺麗で 瑞々しさを感じます。
春が来てまた春が来て喜寿となリ
幸生
村井広子
ゆったりと歳を重ねたいですね
トロッコに私の春を乗せて押す
丸山 進
大西俊和
トロッコと春、ほっこりする関係。
待ち受け画面の春がコホンと咳をする
ええ一
うらら
春が咳をしては春の出番をはかっているのですね。おもしろい。
転寝の私は春のなすがまま
若山かん菜
備瀬ちゃくし
あー、春が待ち遠しい!
何よりも今年の春に耳澄ます
森下綾子
中嶋安子
ほんとうに、今年の春こそ、誰もが待ち望む春になりそうです。
春を待つこころに沁みる白湯の味
レイ子
川畑めぐむこ
白湯の味がいいですね。
恋は愛に愛は情けに花ふぶき
幸生
木元 忍
恋という蕾が開花して愛という花が咲きほこり、やがて情という花吹雪となり散っていく。花と愛情の成長過程は一緒なんだと感じました。愛がなければ情は生まれない。散り方はどうであれ、人を想う気持ちはやはり美しいものなんだと思います。
春の句を積雪二百センチにて
左岸
須川柊子
雪が溶けたら、二百センチ以上の素晴らしい春が来ると思います。
春春春矢がなくなったキューピッド
公子
丸山 進
春の矢を使ってしまったというのがおもしろい。
春踊る出不精癖の靴洗う
森下綾子
海月
冬眠からやっと目が覚めました まずやることは大きな欠伸と靴を洗うことです
春色の金平糖を食べて春
酒井啓三
海月
明るい色彩が散らばっているリズムを感じます どの色を食べようかな~と思案しています
春色を踏まないように歩いてる
日和
月見坂 蘭
うつむかないで。
生きているまた新しい春めぐる
蓮子
神田良子
毎年春に対してこの気持ちです。生きていると言う言葉が重く感じます。
生きている 春の大地にまた一歩
田村ひろ子
蓮子
新しい一歩です。
洞穴で春が屈伸始めてる
愛知 おさ虫
小林祥司
分かる、わかる。春はもうすぐですね。
財布にはめったに来ない春である
帆波
中村康博
退職後の私の財布には、「めったに」ではなく、全く春が来てくれません。
散る花の夢が今夜も付きまとう
睦悟朗
丹原伸枝
「今夜もまた散る花の夢…」よほど哀しい事に遭遇されたのでしょうか…? 心が痛みます。でも私にもそんな経験があった様な気がします。
春と言う残酷映画を見るつもり
えけん
ふんわりな春でないところがいいです。
子を放つ蓮華菜の花目が痛い
郁子
田中 女里
冬木立ち堅きつぼみに春抱いて
森 七海
酒井啓三
春が待ち遠しい!
画用紙を緑たっぷり 春ですよ
月見坂 蘭
伊藤晴代
緑いっぱい、春はいいですね
春という意味をつくづく考える
矢島高綱
流郷貞子
私もそう思います
春雨は痩せそうだから許される
帆波
光明
「春雨じゃ濡れていこう」を思い出し、そのわけは「痩せそうだから」だったんだー ユーモアと優しさを感じました。
春少女ふたつ乳房に乳と毒
飯島章友
イクロウ
乳飲み子に与える乳の汚染問題、考えさせられました。
小春日のチリメンジャコの掴み取り
ええ一
飯島章友
うららかさと蠢きやまぬ小さな生命との対比。こんなところにも詩はある。
猫になる胸ざわざわと春隣
黒川利一
夕刊が梅や桜に感謝状
安藤なみ
早春の大縄跳びに舞う親子

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