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Senryu contest result

★ ★ ★ ★ ★ ★ ★
ためらいを真二つにして滝落ちる
村井広子
鶴見佳子
滝、腹が座っています。潔いです。
彰子
スカッとしました。さあぁ起ちあがりましょう。
黒川利一
ドドドドド。滝の落下する激しい音は「ためらい」だったのだ。
田村ひろ子
力強い滝の音が聞こえてきます。
蓮子
滝の前で、迷いはない。
備瀬ちゃくし
丁と出るか、半と出るか?
ええ一
なんと、潔い滝であることか・・・
★ ★ ★ ★ ★ ★ ★
糸電話トンボとまって盗み聞き
小林祥司
面白い。思わずウッフでした。どんな話か聞きたくなっちゃいました。楽しい見つけに一票。
酒井啓三
金子みすずの世界。
じゅんいち
トンボ君目を廻して墜ちないよう!
うっぴー
さて、どんな秘密をトンボに聞かれてしまったのかしら…。 わくわくします。
月見坂 蘭
かわいい(*^_^*)
坪井篤子
可愛らしいけれど恐い。
野原 萌
ステキなお話だったのでしょうね。トンボがおめめを丸くしているフフフ。
★ ★ ★ ★ ★ ★ ★
ひたすらに鶴折っている詫びている
石原てるみ
海月
後悔のない人生を持たない人はいないでしょうね。でも告白も大げさなざんげもできない。ひたすら鶴を折ることで罪と向き合っている
つぐみ
鶴を折りひたすら祈る。ひたすら詫びたいことはなんだろう。切羽づまった心情がひしひし伝わってくる。
ゆみ子
もう二度と戦争はしません、教え子を戦場に送りません。八月は懺悔の季節。
森下綾子
物語が見えてくる。
蓮子
ただ、祈るしかない。
丹原伸枝
詫びながら願いが叶う鶴を折る作者のひたむきな想いが胸にじぃーんときました。
松尾冬彦
詫びねばならぬ罪状はなんだろう?
★ ★ ★ ★ ★
取れそうで必死にしがみ付くボタン
そう花
必死が良いです
ええ一
ボタンの身になってみれば、きっとそうだと思います。
愛知 おさ虫
取れそうになったボタンは気になってしかたがありません。満員電車の中、ついボタンの方に手が動きます。ボタン、ガンバレ!と必死の声援。誰しも経験のある事象ですが、うまい見つけだと思います。
石原てるみ
せつない。
流郷貞子
心ボロボロしがみつきたかったけど自尊心が許さなかった。 好きな句です。
★ ★ ★ ★ ★
鳥葬は鳥の都合で延ばされる
丸山 進
つぐみ
鳥の都合、鳥の都合って、まさかもう満腹だからとか?・・。シュールな展開。ともあれドライアイスを買いにゆかなくちゃ。
うっぴー
さりげなく詠んではいるが、厳しさが肌をさす。 現代の世相に鋭いメスが入りました。
飯島章友
内容が耽美的且つ面白い。
大西俊和
仕方ないですね。
平井美智子
そうか~。鳥には鳥の都合があるんですね。
★ ★ ★ ★
澄んだ水吸い込む薔薇の二枚舌
若山かん菜
鶴見佳子
「澄んだ水」と「二枚舌の薔薇」の組み合わせ、幾通りもありますね。「男」と「女」、「生徒」と「先生」、「有権者」と「政治家」・・。
「澄んだ水」を吸っているはずなんですが・・・。 「二枚舌」ですか。「棘」だってあります、という句ですね。
うっぴー
二枚舌に磨きをかける澄んだ水。恐ろしいですね。 でも、このくらいの勇気と度胸がないとね…。女はしたたかなんです。
睦悟朗
美しすぎる
★ ★ ★ ★
日記帳海ほおづきの音挿む
彰子
光明
「海ほおづきの音」に惹かれました、大切にしてくださいね。
丸山 進
思い起こせばあの日が転機だった。
街中 悠
素敵な想い出
えけん
日記は私は大事な人間の営みだと思います。
★ ★ ★ ★
通り雨きみがつくった水たまり
寺岡祐輔
村井広子
あのひとは、通り雨だったんだ。
彰子
わだかまりを通り雨が拭ってくれ、水たまりに写されている 明るい未来。
備瀬ちゃくし
人生は水たまりの連続。
苑子
☆☆☆
★ ★ ★ ★
誠実に桃のとなりにいるバナナ
苑子
バナナは信頼を裏切りません
レイ子
桃とバナナに例えられた人物像が浮かび上がってくるような面白さ。
坪井篤子
アハハ。りんごの隣でなくて良かった!だって売れすぎてバナナはすぐ黒くなりますからネ。「誠実に」が説明のようでもあるが、かえっておかしさが強調された。
傷つきやすい君を守ってここにいる
★ ★ ★
若過ぎず年寄り過ぎぬ医者探し
安藤なみ
愛知 おさ虫
信頼できる医者は患者にとって精神安定剤のような役割をしていると思います。みんなこんな感じで医者選びをしているのかも知れません。そんな世相を穿って詠まれたのだと思います。共感できます。
そうですね。自分が歳を重ねると、基準が少し若い方へずれて来ました。100歳の日野原重明医師は患者の話を長く聞いてくれる医者を見つけなさいと言われています。
田中 女里
それで歯医者さんを見つけました。
★ ★ ★
コルク栓ポンと飛ばして皆笑顔
坪井篤子
矢島高綱
堰を切るよに響く歓声
苑子
☆☆
そう花
シャンパンは白かピンクか情景が浮かんでくる。 ポンでこの句は決まった!!
★ ★ ★
風化などさせぬ葉月の蝉しぐれ
能津 健
鶴見佳子
葉月6日のヒロシマを想いました。
レイ子
八月は日本人にとっては重い季節。蝉しぐれには死者の声も 混ざっているのかも。
羽田義則
大切なこと、大事なことも今の世の中は風化されやすい。皆で声を上げて戦おう。
★ ★ ★
しあわせなじかんという名の時計買う
レイ子
彰子
作者の腕でしあわせな時を刻むことでしょう。
月見坂 蘭
欲しいなぁ
安藤なみ
いい買い物をされました。 その時計、わたしも持っていましたが、どこかに隠れて見当たりません。ふらりと出てくるのを待ちます。
★ ★ ★
きのうまでその名を知らなかった花
山口一雄
清子
そこここにある花の一つではなく、やっと名を知って存在が大きくなるのは…恋?
そう花
楚々と咲く花に目をとめてくれた君
街中 悠
やっと知ってもらえました。
★ ★ ★
思い切り赤いルージュで家出する
松尾冬彦
石原てるみ
やってみたかった!
流郷貞子
実感句。私はこれで運命を変えたバカな女。でも今は一人・・・気ままです。
木元 忍
赤いルージュは自分を奮い立たせるための魔法。背伸びをして新しい世界を見つけに行こう。そんな決意に満ちている感じがしました。
★ ★ ★
来年の約束があるたまり漬け
松原房子
村井広子
来年のお楽しみ
坪井篤子
下五が効いている。
寺岡祐輔
たまり漬けという具象がいい
★ ★ ★
お日様とかわりばんこにアイス舐め
「お日様とかわりばんこに・・」 どうも、お日様の方が「舌」が大きいようだ。
ええ一
どんどん無くなってゆくのは、お日様が舐めてるからなのか? オモシロイみつけ。
安藤なみ
猛暑です。もたもたしているとお日様の回数が多いようで。
★ ★ ★
内緒だと言ったら直ぐに緩む栓
睦悟朗
光明
「秘密とか内緒とか貴方だけとか」には弱い人が多いですよね、でも、誰かには話したい、話せばきっと漏れていく、みんな「緩む栓」になっちゃいますよね、おもしろさに拍手。
須川柊子
いつもは、キッチリ締まっているはずです。
平井美智子
おもしろい!
★ ★ ★
花嫁の父の背中や日照り雨
村井広子
清子
情景だけではなく、父の胸中が思われる句ですね。
大西俊和
日照り雨の具象がぴったり。
寺岡祐輔
嬉しいような寂しいような
★ ★ ★
ハイヒール揃える暇をくれぬ夜
若山かん菜
丸山 進
ただならぬ予感が。
石原てるみ
想像・妄想・幻想つぎつぎ浮かぶ!
木元 忍
何だか意味深ですね。想像をかきたてられます。
★ ★ ★
大空を描いて青を使い切る
山口一雄
黒川利一
今度、空を描く時、お空から青色を借りればいい。
須川柊子
思い切りが良くていいと思いました。
街中 悠
朝焼け、夕焼けも描いてください。
★ ★
ケン・ケン・パ きっとあのときなくしたの
蓮子
素直なこころ?
丹原伸枝
何をなくしたのかな?気になり妙に甘ーく切ない気持になります。
★ ★
オアシスの風の匂いだ もうすぐだ
田村ひろ子
松尾冬彦
逃げ水だったかも。
田中 女里
いいところなんでしょうね。
★ ★
寄り添いも離れも出来ぬ父と母
木元 忍
光明
男と女・父と母・夫妻・それぞれが微妙な距離がありますし、時と場合で変化しますよね、でも所詮この世は男と女、優しさだけは持ち続ければ上手くいく、その時その時をベストで、まぁいいか!
田中 女里
それでもあるのが情。
★ ★
溜め込んだ愚痴を呑み込むコップ酒
備瀬ちゃくし
小林祥司
ジーンと来ました。あとは、楽しく頑張ろう。
流郷貞子
分かる気がする。たまに私もやります。
★ ★
ファスナーはきれいにすべり試着室
小野善江
村井広子
試着室では、お気に召したんですね。
ファスナーはきれいにすべりが素敵です。 プレタポルテの試着室の鏡に映る私、おぉなんと美しいこと!
★ ★
着想は締切り過ぎて湧いてくる
愛知 おさ虫
羽田義則
私も同じことがあります。
野原 萌
ハハハ。一番の同感句です。川柳の締切ぐらいならいいですが、一千万円が懸った女性企業家大賞の様な大きなテーマなら、笑ってもいられませんね。(まぁ御縁はないですが・・)
★ ★
はめ殺し窓の向こうに居る私
苑子
はめ殺し窓が効いている
須川柊子
固定されて開閉できない窓。姿は見えているのに手が届かないもどかしさだと思います。
★ ★
明日かも知れぬ最後の日を生きる
備瀬ちゃくし
田村ひろ子
「今」を生きましょう。
神田良子
最後の日は明日かもと言われて見ればそうですね。二ヶ月後の予定いれていますが。
★ ★
凛として野太い向日葵の孤独
森下綾子
睦悟朗
猛暑に屹立、孤独にめげず
羽田義則
たくさんの向日葵が咲いているが、がんこであり、一本立ちして、孤独であると思う。
★ ★
折り返し過ぎて足元見るゆとり
中嶋安子
「ゆとり」ですかァ~。ぼちぼち痛みが出てくるころ。ゴールまでもつかなァ~?
丹原伸枝
折り返し人生、焦らず悔いのない様にゆっくりと歩いて行きたいですね…。
★ ★
雨さえも私を避けて降ってくる
公子
中嶋安子
寂しい心が見えるようです。
平井美智子
抱きしめてあげたいような寂しさが胸を打ちます。
★ ★
冷えすぎたポテトスープが喋り出す
うっぴー
海月
ポテトスープのおしゃべりはいったい何だったのでしょう。ぜひとも聞いてみたいのですが。
大西俊和
孤独な自問自答の時間。
★ ★
網の目を抜けて一夜の蝉しぐれ
うっぴー
田村ひろ子
恋かしら
森下綾子
切なさと哀しさ
★ ★
逢いたいと身体一面書いて 恋
平井美智子
山口一雄
激しい恋ですね
また一つ唄える曲が消えて逝く
愛知 おさ虫
睦悟朗
他人の気持ちを汲むと唄えない曲がある。3.11後もう歌えない曲もある。逝ってしまった。
ちょっとそこまで二万光年彼方まで
レイ子
ゆみ子
二万年前、私たちは何をしていたのでしょう? 宇宙から見たらほんとに「ちょっとそこ」なのでしょうね。 スケールの大きさにヤラレました。
道草のない人生なんて三分粥
月見坂 蘭
備瀬ちゃくし
人間味に欠ける。
携行しています恋の痒み止め
ゆみ子
愛知 おさ虫
「恋の痒み止め」がうまい表現です。すぐに痒み止めを塗るからせっかくの恋がスッと覚めてしまう(笑)。 これが「痛み止め」だったら笑えないかも・・。
旅人に透明な羽生えている
大西俊和
黒川利一
背中に翼。遠くまで遠くまで旅をする。
花や虫トカゲの自慢聞いている
玉江
えけん
トカゲさんも罪な生き物です。
既視感が見知らぬ犬と歩いてる
じゅんいち
飯島章友
言葉そのものに着目したとき、既視感と嗅覚の取り合わせが面白い。
微罪冤罪カラスの白い糞浴びる
うらら
酒井啓三
推定無罪。
横文字を読めぬスピードラーニング
小林祥司
そう花
宣伝の上手さ。読むことまでは考えて居なかったわ。
今日は無事死後の世界はそれはそれ
睦悟朗
松尾冬彦
♪明日は明日の風が吹く~
パンドラをこじ開けてみて節度知る
畑中玉菜
木元 忍
開けてはならないと言われると余計に開けたくなる。禁断の箱の中身を知ったときの快感、快楽。その後に待つのはきっと地獄・・・
特養という名の箱に父が住む
平井美智子
ゆみ子
特養を無機質な箱に譬えたところに共感します。最後を特養で過ごした父に、職員の方は皆さん良くして下さいました。でも、ひっそり静まった空間は確かに「箱」だったように思います。
後戻り出来ぬ不貞の愛の果て
木元 忍
清子
どこにでもありふれている不倫ではなく、不貞には後戻り出来ぬ思いが現れている
不覚にもできた痣から花が咲く
海月
中嶋安子
花が咲いたから、、、いいか~
仏壇のバナナ疑惑がまた一つ
須川柊子
寺岡祐輔
バナナ疑惑、笑えます
七月の炎暑命を切り刻む
能津 健
神田良子
毎日の暑さ思わず選んでしまいました。
美術展出口で少し背伸びする
松尾冬彦
名画の鑑賞の後は励まされたり、癒されたり絵画から受ける独特のオーラーがあります。今世紀、当地での鑑賞は最後になるセザンヌ展、混雑の中2度足を運びました。
シェイクするやさしくなれるおまじない
蓮子
山口一雄
ほんとうだ~
ばあちゃんの梅干し持って月に行く
飯島章友
じゅんいち
21世紀。月旅行も旅行社のパンフに!!おばあちゃん一緒に如何?
マヨネーズまたねと嘘をまたひとつ
小野善江
甘い言葉に騙されてはいけません
きゅうり揉み 船はもう出たのでしょうね
飯島章友
野原 萌
どうしても非日常へ飛び立つ事が出来なかった・・・。 「キュウリ揉み」は作者が残った現在地で、深い所を淡々と詠んで上手いなぁ。
行きずりの恋の話をする河童
つぐみ
ゆきずりの恋をするなんて、河童もなかなかやりますね。 猛暑続きの毎日、お皿の水が蒸発しませんように。で、河童の恋のお相手は、やっぱり河童?
祖母のおむすび塩味がやわらかい
鶴見佳子
月見坂 蘭
祖母を思い出しました
スイッチを切り替え歩幅狭くする
森下綾子
小林祥司
いいですね。老いた二人、つれあいを労わり合いながらの散歩。それとも若い恋人同士かな?
少年はAという名で守られる
田中 女里
神田良子
少年はやはり未熟Aで守って欲しい。
正直なきゅうり最後は丸まって
須川柊子
苑子
逢坂の関を越えてく切符あり
清子
中嶋安子
大事な切符ですね。
少し嘘まぜて黄砂がふりかかる
松原房子
それが黄砂なのかも
羽ばたきを諦め沼の主のまま
坪井篤子
飯島章友
表現が実に巧み。ちょっと樋口由紀子さん風か!?
おおらかになった夜空に銀の盆
田村ひろ子
海月
混沌のあとに空は本来の澄み切った空を取り戻す。そんな夜空に浮かぶ銀の盆のおだやかさがなんともいいですね
チャンポンで飲んで国際的胃変
安藤なみ
えけん
今年は肉屋で飲み過ぎて家でオレンジ色の海を作る程吐きました。そして水道屋が来たのです。大変でした。

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